【詩】眠たいフリをして
何の取り柄もない私だけど
一応進路だけは決まって
もうすぐで卒業なのに
まさか君が落ちたなんて……
君はいつも勉強してた
うるさい教室でも一人だけ
私はそんな君を感じてた
たった一つ後ろの席で
あからさまにすると
悪口の的だから
いつも眠たいフリをして
目を合わせた事もない
プリントを受け取るその時も
私は嬉しくなる気持ちを隠して
今日も寝たフリをする
頭の上に置かれた紙の
気配を感じて数秒後
前を向き直した君の
背中をそっと見つめてる
たぶん
きっと
これからも……
©nori
2025/02/13