【詩】忘れるもんか
とりあえずいつも通り過ごそうと
120km/hの球を打つ
だけど全然楽しめなかった
帰り道 知らない大人に
「どうすればいいんだよ」
ってグチっちまった
何もかも分からなくなってた
頭の中に浮かんで来るその顔は
もうこの世にいないんだぜ
ランニングなんてやる気起きなくて
土手を歩いてたらアイツが泣いてた
ああ、そうか、泣けばいいんだ
泣いて
泣いて
それでも絶対
忘れるもんか
忘れるもんか
お前の全てを
俺だけは絶対
忘れるもんか
バカヤロウ
©nori
2023/02/18
※あだち充さん作の「クロスゲーム」より