【詩】後ろの君

受験前の放課後

苦手な長文を解く僕の後ろで

君はなぜか眠っていた


気が散ってしょうがなかった

たいして話した事もないのに

その声が好きだった


選択肢が生まれはじめた

帰り際

声をかけるという選択肢


おつかれさま さようなら

まだまだそんな距離感だけど

頭の中では バイバイ またね

そんな言葉が巡っていた


後ろの席の君の事を

僕は誰にも話していない

周りだって気付いていないはず

いつか一緒に帰りたい



©nori


2025/02/12

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