秋のクラフト市で逸品と出会う
駒ヶ根市では年に2回、全国から作家さんが集うクラフト市が開催されます。
6月のクラフティア杜の市は大規模、9月のもみじクラフトは小規模、毎年出店される作家さんも多く、今年もあの作家さん来ているかな?新しい出会いがあるかな?と楽しみなイベントです。
この2年は某感染症により中止されたため、今年は待ちに待った3年ぶりの開催ということで、様子を見に行ってまいりました。
これまでは中央アルプスのお膝元、駒ケ根高原を会場としていたのが、今年は初の試みで竜東地域(天竜川の東側)「駒ヶ根ふるさとの丘」での開催とのこと。
観光客が多い駒ケ根高原に比べると随分ひっそりとしていますが、実はこの場所、駒ヶ根市内で3本の指に入る『眺めのいい場所』だと密かに思っていたので、まだ知らない人に知ってもらう良い機会になるのでは?と期待します。
会場周辺には広い駐車場がないので、4キロほど離れた場所にある臨時駐車場に車を停め、そこからシャトルバスで移動。道中ものどかな景色が楽しめました。
そして会場到着!
この日の最高気温は34℃。さわやかな風が入ってくるとはいえ、屋根下でもなかなか止まらない汗を拭いながら、まずはざっと一周りし、あとでじっくり見たいお店の目星をつけます。
途中、即決できるキッチン用品などを購入しました。
そしていよいよ本丸へ。
わたしが気になったのは、テントで出店されていたインド更紗のお店。染物や首の巻物系はいつも気になりますが、このお店は初めてかもしれない。覗きにいくと既に先客が2名いました。
1つのブース(と言ってもテント)は大人が横に4人並べるくらいの広さ。先客さんは左側に並べられた布を見ていたので、わたしは自動的に右側に立ち、目の前にあった布を手に取りました。
青ベースに葉のような模様が描かれたもの。「どうぞ広げてみてくださいね~」という笑顔のお店のお姉さんの言葉をうけとり、広げてから首にあてて鏡で見てみる。
うん、悪くはない。
でもこれだーっ!というほどでもない。
一旦たたんで戻し、こんどは同じ柄の紫色のものを試します。
さっきよりもモヤッとしている。
違う、これじゃない。
視線をすこし左に移して、並んでいる他の柄を見てみる。ベージュじゃない、ペイズリーでもなくて・・・あ!これ?!
ピンときて手に取ったのは青地のチェック柄。畳んだ状態だと若干地味に思えるけど、広げてみると・・・良い!首にあててみると、更に良い~!
すると、先客さんのお相手をしていたお姉さんが「あ、よくお似合いですよ。さきほど見ていたのより良いかもしれませんね~」と、こちらへ来てくれました。
「巻いてみましょうか?」と首にぐるっと巻き、裏生地も見えるように整えてくれたあと、「とってもお似合いです。今日のサックス色の服にもぴったり」と太鼓判を押してくれました。隣で布を選んでいた先客さんまでもが、「すてき~、よくお似合いですね~」と言って下さった。
そんなわけで運命の出会いをし、連れ帰ってきたのがこちら。
表柄だけでなく、裏の青色も美しい。
もう少し涼しくなったら、どんどん登場させよう。楽しみ。
満足の買い物のあとは、おなかが空いたのでキッチンカーでフライドポテトを調達し、眺めのいい丘で休憩。
暑くてたくさん汗もかいたけど、とても楽しい時間を過ごせました。
クラフト市のいいところは、作家さんから直接話を聞きながら作品を選べること。愛のある品に出会えること。そういうモノを少しずつ集めていって、”お気に入り”に囲まれて生活するのが、わたしの夢です。
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