初夏の奈良を訪ねて④ 春日大社~木漏れ日ランチ
奈良旅3日目
きょうは、「大好きなnoterさんと会う」という重大イベントがあります。
とはいえ約束は11時。
時間はたっぷりあるので、
それまで春日大社をぐるっとお参りでもしてこようかな?
せっかくだから、近ごろ再開された朝のお参り(朝拝)に参加しようかな?
そう思っていたのですが。
居心地のよいホテルの部屋、朝日を浴びながらのんびり支度していると、
あれ?もうこんな時間?
・・・
まったく間に合いませんでした。
朝が苦手なわたしにはよくあること。
気を取り直して出かけます!
きょうも来てしまった瑜伽神社、好きなところは何度でも訪れます。
すこしひんやりした朝だったので、階段の上り下りで体を温めて。
よし、これで今日も歩ける!
防犯対策万全の塀に囲まれた高畑町の高級住宅地を抜けて、きょうは下の禰宜道(通称:ささやきの小径)を通って春日大社へ向かいましょう。
途中、ご近所の方らしき散歩中の御夫婦とすれ違いました。春日の杜で朝散歩とは、なんて羨ましい!
このささやきの小径は、3つある禰宜道のなかでも一番明るい(というか優しい)雰囲気で、志賀直哉もよく散歩したそう。
それに対し中の禰宜道は、なかなかワイルドです。
たとえばこんな感じで、
周りに人気がないとちょっと怖くなるくらい野趣味に溢れていて、とにかく自然の力が強いので、「おじゃまします・・・」といった感じです。明らかにこちら(人間)の方が異質。
さて、小径を10分も歩けば御本殿へ到着ですよ。
2年前、それまではいつも誰かと一緒に来ていた奈良旅でしたが、初めてひとりで訪れてからというもの、春日大社が大好きになりました。
「いらっしゃい、よく来たね」
そう声をかけられたような気がして。
この日も、いつもと同じように特別参拝コースへ向かいます。
とりわけわたしが好きなのが、御蓋山遥拝所へ向かう回廊。
きょうも感じられるかな?
どうかな?
御蓋山側の回廊を歩いていると、
山からおりてくる柔らかくて優しい風が、そっと髪と頬を撫でてゆきます。
気持ちいい。
徐々に身体が軽くなり、あるときフワッと浮き上がる感覚に。
もちろん、実際には浮き上がっていません。
足はしっかりと地面についていますから。
例えるなら、
重力という鎖から放たれて内臓がふんわりと浮くような、そんな感じ。
お参りを終えて参道へ戻る道すがら、一頭の鹿さんと目があいました。
あまりにこちらを凝視してくるので目が離せなくなり、周りに人もいなかったので、小声で問いかけてみます。
春日の神さまの使いですか?
2分ほど見つめ合ってから「また来ますね」と言い残して、その場を去りました。
さて、そろそろいい時間。
待ち合わせの近鉄奈良駅へ向かうことにします。
11時過ぎ、
行基菩薩像の前でドキドキわくわくしながら待っていると、ひとりの女性が真っ直ぐにこちらへ近づいてきます。
そしてよどみなく尋ねました。
つきふねさんですか?
はい、そうです!
よかった~、無事みつけてもらえた🌙
服装から、表情から、自然体の雰囲気があふれるこのすてきな女性は、カイトノォトさん。noteでは、とても読みやすい文章と可愛らしい絵(写真も)で、ご自身の世界観を余すことなく表現されています。
わたしはカイトさんの描く世界が本当にすきで、以前短歌に添えるイラストを描いていただいたこともありました。
もちろんお会いするのは今回が初めて。
でも、ふしぎと昔からの友だちと久しぶりに再会したような、懐かしさを覚えました。
なんの違和感も抱かずおしゃべりしながら登大路を歩き、まずは腹ごしらえをと、ご飯屋さんへ。
ランチの場所は、<茶粥茶論 月日星>
わたしの奈良旅行記では度々登場している、お漬物バイキングのお店です。
店内席もあるのですが、お天気もよかったので、だんぜん気持ち良いテラス席を希望しました!
木々に囲まれ、仏像の写真もあり、隣の氷室神社からは雅楽が聴こえてくる、まさに至福空間。わたしもカイトさんも木が大好きな者同士、すっかりリラックスして話が弾みます。
やっぱり、似てる。
カイトさんとお話していて、つよく感じたこと。
生まれ育った環境も見た目もまったく違うけれど、人となりのコアとなる大元の部分に、自分と通じるものを感じました。
ふたりとも、目に見えない世界を大切にしていて、ちょっぴり不思議な力があることも自覚している。
時折わたしの潜在意識にアクセスするかのような波動を投げかけてくる、シャーマン体質のカイトさんと、
「あなた霊感強いでしょ」
と、スピリチュアルカウンセラーさんに太鼓判を押されてしまったわたし。
(霊感=直感と勝手に解釈しています笑)
自然と話はお互いの不思議体験になり、
あんなことやこんなこと、普通であれば「これ言ったら変な人と思われるよね?」というようなことも、安心感に包まれてためらいなく話すことができました。
魂が近しい人って、こういう人のことを言うんだろうな。
出会えて嬉しい。
noteで繋がったすてきなご縁に感謝。
そしてお腹がいっぱいになった後、この日メインの目的である「東大寺で写仏体験」へ向かうのですが、それはまた次の記事で。
どうぞ、お楽しみに。
つづく