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奈良旅 2022秋 ~① 名古屋から春日大社へ
~はじめに~
この記事は、2022年秋に奈良へ旅した際の記録です。今年ではありませんのでお気をつけください。
11月下旬
冬の入り口を迎えた信州の朝、いつもより3時間早起きして中央道高速バスへ乗り込む。平日早朝ということもあり乗客は私を含めて4組、静かな社内でほどよく温かい暖房と車体の振動に身を任せてうとうとするうちに、バスは名古屋へ到着。
今回の旅は名古屋に住む友人と2人旅、待ち合わせ場所はいつもと同じ名古屋駅のランドマーク、ナナちゃん前。
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ほぼ毎週 お召替えする
名古屋もリニア開通にむけて再開発がすすみ、訪れるたびに様子が少しずつ変わっていきます。むかし一時でも住んでいた身としては、見慣れたビルや古びた映画館がなくなってしまうのは寂しいし、あまり小ぎれいになったら名古屋らしくないのになぁとも思う。
さて、名古屋から奈良へのルートは2つ
(正確にはJR関西本線で向かう方法もあるけれど今回は割愛)
新幹線で京都経由か、近鉄特急で三重をぬけていくか。とにかく早く目的地へ着きたいのなら新幹線、のんびりでもいいから道中の景色を楽しみたいなら近鉄特急。そしてわたしが選ぶのはたいがい後者です。
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2020年から運行している”ひのとり”は、見た目も優雅なら乗り心地も快適で、もっと乗っていたいくらい。友人とおしゃべりしながらだと大和八木駅まであっという間に着いてしまう。
ここからは急行を乗り継ぎ、近鉄奈良駅まではおよそ40分。その間も奈良らしい盆地の景色あり、平城宮跡の朱色が鮮やかな朱雀門がみえたり、あ~奈良に(帰って)来たなぁと次第にうきうきしてきます。
そしてお昼過ぎに近鉄奈良駅へ到着
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せんとくんと手をつないでね
ちょうどいい具合にお腹がすいたので、まずはお昼ご飯を食べに登大路沿いにある『茶粥茶論 月日星』さんへ。
”奈良の茶粥 炊きたてごはんとお漬物バイキング”が売りのこちらのお店は、事前にリサーチするなかで偶然みつけて今回はじめての訪問。店内に入ると店内席と外席どちらにするか問われ、この時季は外のお席も気持ちよいですよ~というアドバイスに素直にしたがってみたら、それが大正解!
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漬物の種類はたくさんありどれも美味しそうで、食べられないものがいろいろある私と友人にとっては、とてもありがたい。もちろんおかわりは自由、たくさん食べていってくださいね!と店員さんも言ってくださったので、好きなように食べます。漬物ばかりこんなに食べたら血圧が・・なんてことは考えません。これから歩くから、あらかじめ塩分補給しておかないとね。
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味噌が入ったかわいい最中に、お湯をそそぐ
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思いがけずというか、ほうじ茶がとてもおいしくて驚きました。そういえば以前別のお店でお茶したときもそうだったことを思い出して、奈良のほうじ茶はなにかおいしくなる魔法でもかけられているの?と気になります。
白ご飯のあとは茶粥をサラッといただいて、ごちそうさまでした。
食事中となりの氷室神社から雅楽が聴こえてきて、おいしい食事と優雅な音楽でとても満ち足りた気持ちになりました。ありがとうございます、また来ます!
エネルギーが充てんされたあとは足取りも軽く、いざ春日大社へ。
この日の奈良はくもりで、歩くにはちょうど良い気温。人はそこそこで外国人観光客が多くみられました。
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シカさんが可愛い
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二之鳥居をすぎ伏鹿手水所でお清めしてから、となりのちいさな祓戸神社へお参り。こちらには他の神社ではあまり見かけない瀬織津姫がお祀りされているので、ごあいさつを。
ふたたび表参道へもどり、ふと時計をみるともう14時半過ぎ。春日大社へお参りすると今回のいちばんの目的である新薬師寺でゆっくりする時間がなくなってしまう!仕方なく参拝をあきらめて、本殿を横目に林の中の小径へすすみます。春日の神さま、ごめんなさい!
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新薬師寺は近鉄奈良駅からだとちょっと遠いイメージがありますが、春日大社本殿からは意外と近く、10分もかからず行ける距離です。
新薬師寺がある高畑町はかつては春日大社神官の居住地で、お社へは3本の小径が通っており、毎日そこを歩いて出仕していたそうです。ちなみに通る道は神官の階位ごとに決まっていて、いまわたしが歩いているのは最上位の人たちが通ったみち。なんだか不思議な感じがします。
小径を抜けると、映画に出てきそうな風情ある黄土色の塀がならぶ高畑町です。今回は行きませんでしたが、志賀直哉が『暗夜行路』を書きあげた旧居もこの近くにあります。
新薬師寺は通りからすこし奥まった場所にあり、ここまでくると人は少なく静かで、とてものんびりとした空気が流れていました。これなら落ち着いてお参りできそうです。
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長くなったので、今回はここまで。
ー次回、11年ぶりの十二神将像との対面へつづくー
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