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価値には2種類あるという話『世界観をつくる』より
水野学さんと山口修さん(お二人とも大好きです)の対談書籍『世界観を作る』を読んで、1つの主要なテーマがすごく重要だと思ったので整理してみようと思います。
それは、
価値は2種類に分類できるという話。
価値の2種類
商品、サービス、人、その他諸々において【価値】という言葉を整理する際に、改めて考えることとして、2種類の捉え方が出来ると言われています。
それは、
役に立つ
意味がある
この二つに分けることが出来ると言われています。
現在の世の中は、
「正解の過剰化」「利便性の過剰」と言うことが出来、
課題解決のソリューションは溢れている状態であると言えます。
役に立つとは
つまりは顕在的な課題に対する正確で便利なソリューションのことをいい、
現代はその限界が見えてきた。
そして、この先の未来で求められるのは“意味がある”ものになる。
ここでいう意味があるとは、
文化であり、楽しさであり、感性であり、不正確さであり、ブランド、未来であると言えます。
*本書の中では、主にデザインの話を中心にされており、“ブランド”というものについて語られています。
よくある対比に近づきますが、役に立つと意味があるをそれぞれイメージで整理していくと以下のようになりました。*あくまで個人的な概念分類です。
マスを目指した日本メーカーとブランド化されている海外企業の比較などの話もあり、とても分かりやすかったです。
まとめ
役に立つと意味があるという2点の話を中心にまとめると以下のように結論整理出来ました。
価値には2種類あり、これまでは役に立つものが求められてきたが、この先の未来では意味があるものを作る必要がある。
意味がブランドであり、ブランドを作る=世界観を作ること
世界観を作る仕事をする人=クリエイティブディレクター
結論
過去/現状の課題解決はあくまでも役に立つアプローチになるので、未来に目を向けること自体が意味を見つけるシンプルな方法である。
加えて、
対談形式の書籍では100%の説明がないこともあり、自分なりの解釈が出来て楽しい。
補足:西野亮廣さんの役に立つと意味があるの違いの話
西野亮廣さんも山口周さんの別の書籍『ニュータイプ』から役に立つと意味があるの話をVoicyで展開されていました。
『役に立つもの』は一つでいい。
人に関しても、(基本的には仕事に関して)役に立つ人より、意味がある人の価値が今後上がっていく。
意味がある人のセールスポイントはストーリーである。
ストーリーを作ろう というお話でした。
*ハサミは役に立つが2番目に切れるハサミは必要ない。役に立つものはコンビニには一つしか並ばないという話がとてもしっくりきました。
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