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クオンタイズ

 最近、自分の録音データにより一層クオンタイズをかけないようになった。

クオンタイズとは、DTM 用語で言えば「タイミング補正」的な役割のそれだが、基本リアルタイム弾きでやってその後の補正に対し全然頓着がなくなった。特に今やっているユニット『COPY』に関しては、クオンタイズをかけるという行為自体がほぼ皆無になっている。

揺れたり曖昧だったり、そういったものが独特のグルーヴを生んでくれたりする。必要以上に補正をかけると、なんかいかにも MIDI 感というか、面白みのないリズムになってしまう(ジャンルによるのでもちろんイーブンリズムが良いのもいっぱいある)。

人肌感を出したい。そんな時はあえていっさいの補正をかけずにさっと打ち込んでしまい、それぞれのズレを一人で楽しんだりする。

 生きることについても、最近は特にクオンタイズをかけないようになった。

全てをきっちりやってしまうというより、余白を楽しむことが多くなった。適当とは違う、なんとなく100点を目指さない生き方。完璧さの鎧を脱いで、80点レベルまでいけたらそれで良い生き方。

不思議なもので、そうしたテンションの時の方がよっぽど満点感の高いものを作れる。だからこれはこれで良いのだろう。

趣味や好きなものに対しては混じりっけなしのスタンスでいたいものだ。

今日はこんなところで。


 

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則宏史(noreason studio)
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