
80点の生活
最近はおかげさまで、自分にとって良い話が舞い込んでくる確率が多くなった。好きなことをそれなりの責任も伴いながらストイックに行っていると、周りにも同じような人たちが増えてくる。
ニコニコしている割合が増えることで、意外と人間関係の不和や生活を阻害するものは消え、金銭的にもむしろ潤いつつ、そこそこ成立するものなんだなぁ…というのが大きな感想だ。
特に最近の自分は「完璧」を求めるのではなく、80点の成果が見出せたらそれで大丈夫…だと思うようになった。それは作品づくりにおいても人間関係においても、もっと言えば生活全般に対して。
もちろん、良いものを最大限良い形で出したい気持ちは前提とし、その場その時で柔軟にコストコントロールは行う。あくまでマインド上での話。
経験上、完璧を求めすぎても、結局「完璧なもの」と認識できる機会は少ない。何より、理想に近いコンセプトができたとしても、張り詰めたものであればあるほど、何かを忘れていたり、納得できない部分が見えると、労力と手間をかけた分だけ心が折れやすくなる。
80点の出来まではスムーズに行くが、残りの20点を突き詰める時間はとても長く険しい。ものによってはそのコストをかける甲斐もあるが、大抵のものに対しては、フットワーク軽く80点のものを量産した方が、結果的に筋トレよろしく自分の "最大ヒットポイント" の増幅につながり、それにより、以前80点だったものが、割合的に100点を超えるものになっている…という面白い状況を生み出してくれたりするものだ。
チームと一緒に動くときなんかは特に意識しており、80点くらいの及第点が取れたら、多少自分が思い描いた理想と外れたものであっても「良し」とする思考を手に入れることで、とても気持ちが楽になったし、生まれる余裕がそうさせるのか、かえって理想的な結果を生み出せたりする。
「あれもこれも」と限定的になる思考や「わかってくれるかな、どうせわかってくれないだろうな」みたいな考えなくて良い妄想も払拭される。
自分を買いかぶりすぎないブレーキにもなるし、一方で「多少粗があってもやりきろう」というアクセルにもなったりする。便利なシステムだ。
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そんなこんなで、様々なシーンで活躍してくれるこの「80点理論」。なんとなくぼんやり心の片隅に据え置いているだけでも、十分気持ちを楽にさせるライフハックであることは間違いない。
この note だって、そんな気持ちで書き綴っている。
今日はこんなところで。
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