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本棚からパーソナルを知る
こんばんは、みろにーです。
京都移住計画3日目。本日も晴天也。
週間予報でずっと雨だと言われていたので、雨傘とレインブーツという完全防備で京都入りした。強みを活かしきれない靴は、ただひたすらに暑い。
さて、お世話になっている友達が文筆家なので、この家には本がたくさんある。なんなら(憧れの)書斎もあって、とても感動している。おすすめの本を借りてごろごろ読書に耽る時間を作れるのは、本当に感謝でしかない。
先日借りていたのが、朝井リョウ著の『正欲』という小説。
性欲と正しい(=世間一般に認められている)欲を掛けているのだろう。この小説を読んで、人間の欲はとても複雑で繊細なものなんだなと感じた。
フェチとかタイプとか、マニアックであると思っていたものは全て、カテゴライズされている時点で認知され許容される社会があるということ。とても視野が広がった一冊だった。
そんな本を読み終え、次の本を探しているときにふと、私はそういえば人の本棚を見るのが好きだと思った。欲情するわけではないが、その人の個性が知れる気がするから。
書店で本を手にするときはその時の自分がそのまま現れているし、本棚に居座っている本たちを見ると、私の思考や好きが詰め込まれている。ゆえに、人の本棚にはその人の趣味嗜好が詰まっているわけで、本棚を眺めるだけでなんとなくその人のことが理解できるような気がするのだ。そんな中に自分が持っている本や気になっていた本が鎮座していたりすると、猛烈に親近感が湧き出てしまう。
そんな私が今読んでいるのは、姫野カオルコ著の『整形美女』。
表紙絵がジュゼッペ・アルチンボルド氏の作品で、以前書店で気になっていたものだ。まさかこの書斎で出会うとは……!これも縁とタイミングなので、即座に次に読むことに決めたのである。
初っ端から行く末の想像ができないような展開に驚きを隠せないでいるが、どんな展開になっていくのか読み進めるのが楽しみだ。それと同時に、この本が好きな友人についても理解が少し深くなるのではないかという期待もある。
音楽のプレイリストを公開するみたいに、本棚のラインナップを共有することは、趣味嗜好の共通点を探すための交流に適しているのではないかと思うのだが、どうだろう。読書好きのためのそういうサービスもあることはあるが、もっとみんながカジュアルに公開しても良いと思う。
そんなことを考えながら、小説を読み進めるための集中力が以前ほど続かないことに少し落胆する今日。3日目は少しおカタい文章になってしまったが、本を読むとこんなところにも影響が出てくるのでしょう(笑)。
それでは、また。
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