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どうやら、私『パンク・ロックが好きだ』

どうやら私は、パンク・ロックが好きらしい。

年の瀬名物、音楽サブスクの「今年のまとめ」。
ストーリーズにスクショが並び始めたのを見て、自分のSpotifyを開いたら待ち構えていたように始まったそれ。

「お気に入りのジャンル」の一番上に堂々と鎮座していたのは「ジャパニーズ・パンク・ロック」の文字だった。

へぇ、私、パンク・ロックが好きなのか。

THE BLUE HEARTSのパンク・ロックが脳内再生されるのを、どこか他人事のように思ってしまった。


この「My Top Songs 2023」毎年私も楽しみにしている。
ああこの月はこんな曲聴いてたな、こんなことがあったからこの曲ひたすら再生したんだっけ、とか。あれ、意外とこのアーティスト聴いてたんだ、とか。

振り返って見たり新たな発見があったりで、自分が完全に直感で聴いてたものを、客観的に分析されるのは面白い。

全方位ライトオタク(自称)が高じて、私の興味は本当にとっ散らかっていて。好きなジャンルは?はおろか、好きなバンドは?という単純な質問にすら即答できない。

一番好きなバンドはTHE BLUE HEARTS、ロックを聴き始めたきっかけは活動休止しちゃったけどNICO Touches the Walls。今一番ハマってるのはハンブレッダーズで、直近行ったライブはサンボマスター。マジで全曲歌えるのはスピッツ、最近気になってるのはELLEGARDEN。

なんとなくオシャレすぎない、オールドっぽいロックが好きだと思ってて、でも自分の好きなジャンルなんてもっと説明できないから、聴いてるバンドを挙げまくって、「あ〜、なんとなくわかるわ」と言ってもらってここまで来ていたのに。

たった今、「お前はパンク・ロックが好きなんだぞ」と言われたのだ。

へぇ。


そうなんだ…と思いながら、自分の興味範囲に名前がついたことは面白くて、「パンク・ロック とは」で検索してみた。

パンクは1960年代のビート・グループのほか、ザ・フー、ローリング・ストーンズ、キンクスなどのブリティッシュ・インヴェイジョンに影響を受けたガレージロックのハードなエッジのサウンドをルーツとしており、そのスピリットを70年代に再現しようとした。

Wikipedia

うーん、わかるようなわからないような。
ブリティッシュ・インヴェイジョンもガレージロックも、なんならエッジのサウンドも全然わからん。
しかも70年代で既に再現?ベースはいつなんだろう。

目が文字の上を上滑りしていく感じがしたから他に探してみたら、面白いサイトを見つけた。どうやらロックは11種類もあるらしい。

だめだ、わからなかった。

書かれていることもギリ分からないが、何より私が好きなバンドたちが結局どこに属するのか分からなかった。

難しいな…と思いながらネットをしばらく漁ってみたが、分かったことは、「明確な定義も線引きもない」ということだった。

とはいえ一旦手法を変えて、私の好きなバンドたちが何を自称してるかみてみようと思う。

THE BLUE HEARTS:?(wikipediaではパンク・ロックバンド)
NICO Touches the Walls:(wikipediaではロックバンド)
ハンブレッダーズ:ロックバンド
サンボマスター:?(wikipediaではロックバンド)
スピッツ:ロックバンド
ELLEGARDEN:?(wikipediaではロックバンド)

こう見てると、意外とというかやっぱりというか、自分たちを定義付けてるバンドもそんなにないのかもしれない。
サイト探索能力が低かっただけかも、インタビューまで漁ればあるのかもしれないけど、ざっくりこんな感じでした。
もしご存知の方いたら教えてください!

でも調べていくうちに、なんか漁る方が野暮かなぁという気がしてきたのも事実で。

そりゃそうだ、音楽はそうでなくちゃ。

自由な音楽ほど難しくてかっこいいのだと、ジャズをやっていた頃に知ったじゃないか。
そしてその自由は、いっぱいのインプットと理論の習得と、それを実現するための反復練習に裏打ちされたものであることも。

フリーセッションができる境地まで全く行かなかった私は、すごいなあいいなあ楽しそうだなあと思いながら眺めているだけだったのだけど。
ちょっとの知識で奥深さを妄想しながら見聴気するのが楽しくて、そしてたまにもうちょっと勉強して、わかることが増えればもっと楽しい。
ただ、それだけのことだ。


これがパンクロックだから好き、ブルースロックだからそんな好きじゃない、なんてことはないんだ。
好きな曲は好きだし、自分にとってあんまり惹かれなかった曲が、ある日突然自分を救ってくれることもある。

ジャンルの分類なんて意味がない、と思う一方で、名前をつけることは、次のステップに進むために必要なことだ、は持論だ。
それは体系化の枝を伸ばすことであり、積み上げるための箱を抱えることであると。

私はパンク・ロックに手を伸ばしてているらしいので、今まで聴いたことなかったアーティストの糸口にしてみようかな。
手始めに、Wikipediaで出てきたローリング・ストーンズを聞いてみよう。

1年間の直感の集大成。
ここいらで一つ棚卸しをするのも悪くないな、と思った。

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