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私は、子供に育てられている。

昨日娘と美術館へ行った。美術館の帰り、近くの小さな公園でブランコや滑り台をして、その後紅葉した落ち葉を拾い、どんぐりを拾った。

その姿を写真に収めようと、娘を追いかけながらシャッターを切る。
娘の興味は次々に移り、前へ前へ進んでいく。私はその後ろ姿を追いかけ、立ち止まり、シャッターを切る。

ずんずん進んでいく娘

娘が小さい頃、人見知りで怖がりな性格が故に、いつも「ママ?」と振り返っては、私の方へ駆け寄ってきて、足に絡みついていた。下から私を覗き込み、「ママもいっしょに」と何度も言ってくれた。

今は、娘は私の手の届かないところまで、振り返ることなく走っていく。
私が声をかけるまで、振り返ることなく。

そんな娘の後ろ姿を見ていてふと「子供は親の背中を見て育つというけど、本当にそうなのか?」という考えがよぎった。

もちろん、いつだって子供が親の背中を見ているわけでも、言葉のまま背中だけを見ているわけじゃないけど。それはわかっているんだけど。

子供の成長はとっても早い。某芸人も「親戚の子供とヘチマは育つのが早い」と言っていたけど、我が子の成長もそれはそれは早い。(親戚の子供も友達の子供は信じられないスピード。時空の歪みを疑うレベル)

それに比べて大人の私は成長しているんだろうか。子供と同じスピードではなくても、去年の自分より成長できているんだろうか。

自信を持って子供に、ママの背中を見ていてな!と言えるだろうか。
そんなことを考えながら、シャッターを切り続けた。

子育てをしていて、子供を見ているとそういった疑問とかを自分に投げ掛けれているような気持ちになる時がある。

また子供にいろんなことを気付かされ、考え、私が子供に育てられている。

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