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北京入院物語(72)

 中国人が中国のレストランで食べるとなると、当然中国料理となります。
日本の中国料理と、中国の中国料理では何が違うかというと、まず値段が違います。
北京ダックというのは、日本では高級料理の1つと思われがちです。
ところがこの北京では1羽丸々でも3000円弱です、この分量だと、4,5人が食べられます。
本場北京で北京ダックが1人5000円、1万円というのはいわばパック旅行でのお話です。
場末のレストランだと1羽500円という看板をよく見かけるくらいです。
中国で高い北京ダックを食べさせられた人は、ダックだけに「かも」にされたのです。
・・・・・・おじさんギャグをかましてしまいました。
元に戻ります。

 次に何が違うかというと、使う油の量が違います。
私はこの油の多い中国料理にはまり込み、万里の長城に登ったころはほっそりしていたのに、わずか数ヶ月で、デブキャラのタレントみたいに太ってしまいました。
どれくらい油が多いかというと、おさらに盛られた料理を食べ終わったころには、底に1センチほど油が浮いているほどです。
私はサフラン油がいいとか、キャノラー油など目もくれず、油の海で泳いでいたようです。
北京入院物語(73)

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