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ポトフ


映画「ポトフ 美食家と料理人」を鑑賞
本当に、ほんとうに、美しい映画だった。
料理は芸術。

料理への情熱で強く結ばれた美⾷家と料理⼈の
愛と⼈⽣を味わう感動の物語

美しすぎるものに出会い涙が出そうになる時間。
そして本当に涙が出てしまう時間。
大切にしていきたいものです

かつてお世話になっていた私のピアノの先生は
次回の課題曲を教えてくれる時、
楽譜や名前の前に実際に演奏してくれた。
その旋律があまりにも美しくて
こっそり涙がこぼれたことを思い出します

心が愛に満ち溢れている感じ
またひとつ、素敵な映画に出会ってしまった!

ジュリエット=ビノシュ
私の大好きな女優さんです。
彼女の瞳にうっとりする。
「目は口ほどに物を言う」というけれど、
美しく歳を重ねていく彼女。
立ち居振る舞い、言葉の紡ぎ方、瞳。


ドダンとウージェニー。
パートナー関係が美しいこと限りない。
ジュリエット=ビノシュとブノワ=マジメルは
実生活においても元パートナー同士。
枠に囚われない関係性、
そして何より女性が「妻であること」よりも
「料理人であること」を選べる国、
それがフランス。
私がフランスが好きな理由のエッセンスが
ここに隠れているようにも思います。


エンディングの音楽には
タイスの瞑想曲が選ばれていました。
ここで初めてBGMが無かったことに気づかされ
でも、
木々のささめき、鳥の囀り、靴の音、
フォークの音や息づかい。。
自然の中に音楽は宿っているものなのだな

そして、映画そのものが五感を揺さぶってきた
そして木の香り、太陽の匂いも!
こんな映画体験は初めてかもしれません。

私は大学一年生の時から、フレンチビストロでアルバイトとして働かせてもらっています。食べることが大好きで、料理をしている空間に居られるだけで幸せで。そして、誰かの喜びのためにシェフがゼロから作り上げていく過程をのぞく時間がたまらなくだいすきで。お客さんに差し上げるための料理だって愛情だし、家族のため、大切な人のために作るのも愛情。そして何よりこの世でたった1人しかいない唯一無二の自分への料理。この世界にはたくさんの愛情表現で溢れているんだということに気付かされます。


最後に…
自分の人生は今、
どんな季節を歩んでいるのだろうか。
2人の会話から考えさせられます

季節の始まりには、感じる”季節の匂い”
うまく形容できないけど、
あ!春の匂いだ!夏の匂いだ!と
家の玄関を出た瞬間感じるあの瞬間。
大学の道を歩いていて気づくあの瞬間。
一瞬一瞬が無常で、だからこそ美しい


作品に溢れる愛でお腹いっぱいになりました
幸せな映画でした
Mon coeur est rempli d'amour
Merci beaucoup...


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