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愛の香り~I Feel You Linger In The Airドラマと原作小説の気ままな感想 第7話

どうも、久しぶりにタイドラマをリアタイして毎週土曜日が楽しみなnopopoです。
リアタイしているドラマは「กี่หมื่นฟ้า (ギームンファー)Your Sky Series」(配信:iQIYI、1話のみYouTubeあり※要VPN 2024年11月現在)
たまたま予告編を観たら、登場人物たちの可愛さに癒され、OSTも良かったので観始めました。
基本的に報われない悲恋好きなんですが、疲れた時はこういうハッピーで甘い話を見て心の平穏を保つのが私の作品の楽しみ方です💕

さて、リアタイドラマはハッピーなんですが『愛の香り』は7話から一気に悲恋度合がアップしていきます💦
それがこの作品の魅力でもあるし、小説からドラマ化されて色々なシーンが増えより魅力を増した部分でもあるので、それについて語っていこうと思います。

と、ここまで下書きを書いて置いておいた間に、『愛の香り Blu-ray』が12月4日に発売されましたね!!!!!
私の手元にもあるんですが、ゆっくりじっくり観たいのでまだ観ていません。
なので、今回の感想は純粋な配信ドラマ7話のみの感想です。

ドラマネタバレだけでなく、原作小説のネタバレも大いに含みます。
ドラマ未視聴の方だけでなく小説未読の方も自己責任でお読みください。
※途中タイ語や英語がでてきます。辞書を元に調べていますが、タイ語学習初心者の翻訳だという点をご理解ください。
※タイ語が読めない方が多いと思うので、カタカナで読み方を書いていますが、タイ語には日本語にはない音があるため、発音の通りではありません。ご了承ください。

第7話

同性婚女性の事件

第7話のオープニングは衝撃的な事件で始まります。

トンブリー、バーンラマート運河。
チョーイという女性を呼ぶ女性トム
2人で一緒に食事をする仲睦まじい様子を見ていると、この2人は恋仲なのかな、と分かります。
チョーイの元夫センが訪ねてきたことや今の二人の想いについて話をしていると、突然犬が吠える声が聞こえ、それを見に行ったチョーイとその後に続く銃声・・・

トムは「ฃ่วยด้วยシュアイドュアーイ!(助けて!)」と叫びます。
2話でもウアンプンがジョムに出会った時にこうやって叫んでいて、それを思い出してしまいました。
でも、今回は血を流して倒れている人を抱きかかえての叫びなので、それよりも悲痛な助けを呼ぶ声です・・・

この話がドラマの中でどう続くのかと気になっていたら、クンヤイの父親が呼んでいた新聞の記事でした。
新聞に載っていた事件の内容だったようです。

この事件、本当はどうだったのか気になりますよね?
調べてみたら、1928年に初めてタイで同性婚をした女性カップルのことが出てきました。
ドラマの中にでてきた話がほぼ史実そのままなので、驚きました。

二人の名前はนางช้อย(ナーン・チョーイ)とนางสาวถม(ナーンサーオ・トム)
นาง(ナーン)はミセスでนางสาว(ナーンサーオ)はミスという意味なので、チョーイさんは既婚歴ありでトムさんは未婚だったという事でしょうか。
1928年5月2日水曜日、トンブリーのタリンチャン地区で二人は結婚し、幸せな暮らしをしていました。
しかし、1928年6月11日にチョーイさんの元夫センとその友人が訪ねてきて話をして一泊しました。
そして、6月14日木曜日、犬が吠えていたのでチョーイさんが餌を上げに行ったところ、銃声が鳴り響き、彼女を含む10名ほどの犠牲者が出ました。
犯人は見つかっていないようで、事件後警察がトムさんに尋問し元夫センが来たことが怪しいのでは?ということしか分からないようです。

二人の結婚生活は1ヶ月13日間。
短すぎます・・・

【参照サイト】
งานวิวาห์ผู้หญิงกับผู้หญิง ในเมืองไทย เมื่อกว่า 100 ปีก่อน
https://thematter.co/thinkers/woman-woman-marriage-in-siam/100878

ドラマのこのシーンに出てくる新聞の見出しが、事件の本当の新聞の見出しと同じです!
雑誌『タイドラマガイド「D」vol.7』のTee監督インタビューの中でも、「主人公が目にした新聞の記事に2人の名前を出しました」と書いてありました。
リサーチチームが当時のLGBTQ+のことをよく調べて、当時の状況が分かるようにドラマに入れているのだそうです。
すごい!

⇩ドラマに映る新聞の見出し

วิวาห์ลักเพศ (ชาวต่อมา)
 同性婚(その後の人々)←同性婚のその後ということでしょうか?
นางช้อย (เจ้าบ่าวลักเพศ) ถกผูร่ายลอบยิง
 チョーイ婦人(性的に不道徳な新郎)←女に新郎は使わないから?
 銃撃事件の犯人について話し合う
ไส้ทะลักร้องได้คำาเดียวก็สิ้นลมหายใจ
 腸が溢れ出て、一言叫んで亡くなった。

日本語訳は基本Google翻訳+辞書です
「←」は翻訳が分かりにくいので私なりの解釈です

短いですが随分衝撃的な内容です・・・💦
字幕では「同性婚の女性 チョーイさんが何者かに腹部を撃たれ 一言を残し息絶えた」と綺麗に分かりやすく訳してくれています。
前にも言いましたが、字幕翻訳の方、素晴らしい✨

朝の食卓でこの記事についての話をするクンヤイ家族。

ドラマの中でこの事件の記事を読んで、クンヤイのお父さんは、同性婚がうまくいくはずない、と話し始めます
これって同性婚でもそうでなくても犯人が悪くない?と思いましたが、そこはクンヤイがちゃんと言ってくれました。
クンヤイが、男女の場合でも起こることだと反論しましたが、お父さんから「男女の場合は問題ない夫婦が多い」「同性婚は長続きすることもきれいに終わることもない」と一掃されます。

この話に性の問題ではないと真っ向から反論するクンヤイ
この時代、父親に向かって異議をとなえることができるってすごい勇気です
ウアンプンは同じ女性同士の話だからかすごく動揺が見えます

人が亡くなった事件を知って、死を悼むのではなく、同性婚だったということにフォーカスしてしまう・・・そんな時代だったんだなあということがクンヤイのお父さんや周りの人たちの態度から感じます。
クンヤイはこういう同性愛にたいして厳しい目を持つ人が多い社会背景の中で生きているということを実感するシーンです。

冒頭3分のことで結構長く書いてしまいました💦
そのくらい、今回の話の中で印象深く考えさせられた内容でした。

その後、お父さんの昇進を祝う祝賀会が開かれるという発表がありました。
自分の権威に地震のあるお父さんに祝賀会開催を勧めてくれたデートさんという方、この流れだけで何かくせ者の匂いがします・・・
その祝賀会の取り仕切りはジャン執事
それを聞いた時のクンヤイの静かに驚いて動揺する姿をみるからに、お父さんはクンヤイよりジャンの方が仕事ができると踏んで自分に期待されていない事が残念なんでしょうね・・・
この親子関係のねじれ、今後も何かストーリーに関係してきそうですね。


恋するクンヤイが可愛すぎる

好きな人の後ろから抱きつくのは恋愛ドラマのお約束

クンヤイのお屋敷で仕事をしているジョムの後ろから忍び寄って抱き着くジョム。
いつものきりっとしたクンヤイではなく、子どもみたいにコロコロ表情が変わって、いたずらっ子な感じです。
よくよく台詞を聞いたら毎日こうやってクンヤイがジョムを抱きしめてるんですね。
なんて幸せな二人・・・✨
「ずっとジョムを抱きしめていたいんだ」とか、クンヤイ可愛すぎます💕

川辺の東屋シーンは、どこを切り取っても絵になります✨

またクンヤイは東屋で本を読んでいます。
今度はクンヤイが朗読し、それをジョムが聞いています。
「私が死ぬときは あなたの腕の中で 死にたい」
って言いながらジョムを見つめるクンヤイ

なかなかやりますね!

こんな目で見つめられたらジョムでなくとも落ちます

何度も言いますが20歳ですよね?
若さの中に落ち着きや経験が見える部分があって、きっと昔の20歳は今よりだいぶ大人だったんだろうなあと思いました。
この見つめ合った瞬間に訪れる2人の間がめちゃくちゃ好きです✨


フォーンゲーウとクンヤイの共通点

ここで読んでいる本は『ナラーの本心』。
ドラマの中でクンヤイが
น้ำใจของนรา(ナームジャーイコーンナラー)」
って言ってますね。
内容を聞くに・・・愛する人のために純潔を守ってきたけど、そうできない時もあって、この時代の女性はこうするしかないのか?

って、これはフォーンゲーウのことですか!?
「あなた」と「彼」と書き分けているので、好きな人は「あなた」で純潔を使う事になった相手は「彼」なのかもしれないと勝手に想像しました。
まさにフォーンゲーウ・・・
クンヤイもナラーのことを、家族のためにある男性の第二夫人として結婚させられてしまう・・・と話しています。
もう、これはフォーンゲーウ以外の何物でもありませんね!
こんなところで伏線を貼ってくるなんて、フォーンゲーウ好きには、いてもたってもいられません。

「ナラーさんは愛を信じたのですね」
というジョムのセリフをクンヤイは否定するけれど、私はそうだと信じたいです。

と、フォーンゲーウのことで頭がいっぱいになっていたら、まさかのクンヤイの「この作品は私自身のことでもある」発言!?
クンヤイは男性だけれど、自分の人生を選べない運命にあると分かっているという事でしょうか。
この時代は男女関係なく、自分の人生を選べる人はすくなかったのかもしれませんね。

クンヤイって、原作小説の中でも東屋はじめいろいろな場所でいつも本を読んでいるんですよね。
タイ語の本や英語の本など、めちゃくちゃ勉強家です。
ジョムがクンヤイの名前を知るまでは「東屋で本を読んでいる男性」と書かれていたし、クンレックとジョムが遊んでいる時も、寝る前にも、色々な時と場所で本を読んでいます。
これはドラマの中でも同じですね。
小説の中で題名が書いてあるのは『クン・チャーン・クン・ペーン』だけですが、ドラマではその時きっとこういう本を読んでいたんだろうなあと考えてここでは『ナラの本心』が選ばれたのかな、と思います。


ラムヤイは見た!

と、その流れでジョムにキスしようと顔を近づけるクンヤイ?!
ここ、外ですよ!丸見えですよ!
と、見ているこちらはハラハラが止まりません💦

そして、やっぱりいいところで使用人のラムヤイがやってきます

ラムヤイの急な登場に戸惑いを隠せないクンヤイとジョム

ラムヤイは、使用人の集まる場所に行って、みんなにクンヤイとジョムのことを話します。

自身満々のラムヤイ

「ヤイ様とジョムは密かに寝てるね」
って直接的すぎ!
タイだといきなりそういう言い方するのか、ラムヤイがこういう子なのか?
こんなにはっきり見たといってるのに、プリックとミンに一掃されてみんな信じてくれないのもちょっとかわいそう。
でも、プリックとミンからすると、クンヤイとジョムを信じたい気持ちと守りたい気持ちとどちらもあったんだろうなあと思います。

いつでもジョムを信じて守るミン、本当いいやつです
この時のプリックの表情、プリックは二人の関係に実は気付いていたのかな・・・

小説だと、実はこういうシーンは無くて、ずっと二人の恋は平和なんですよね。
でも、実際に主人と執事がこういう関係になったら噂にならないわけないですよね。
ラムヤイの行動は、すごく現実感があります。

使用人たちの言動がたくさん追加されているのがドラマの魅力です。
クンヤイとジョム以外の周りの人たちもちゃんと生活があり、その人たちがジョムたちとどうかかわっていたのかという事が描かれることによって、二人の恋愛物語ではなく、この時代を生きた人たちの物語にバージョンアップしています✨
それは私がこのドラマを好きな大きな理由の1つです。


ウアンプンとムーイ

ところ変わって、ムーイにひざ枕してもらってくつろぐウアンプン。

ウアンプン、めちゃくちゃリラックスしています

これまでは仲良すぎるだけかもと思えなくもなかったですが、今回ははっきりキスしているので、恋仲なんだとはっきりしますね。

この二人、美しすぎてすべてが絵になる✨

ムーイが
「もう飽きたかと思った」
というけど、この二人は一体いつからこういう関係なのか気になります。

ムーイの背中の傷の話は、聴いているだけで気分が悪くなります・・・
女の子が売春宿に売られていたという歴史、お客との対等でない関係、ムーイのような子が実際にもいたかもしれないと思うと胸が張り裂けそうに辛いです。

翌日、ロバートにウアンプンの部屋に入るところを見られていたと分かり、こちらもヒヤヒヤ💦

夜は使用人は屋敷におらず、ムーイはこんなにコソコソ出入りしてたんですね
ロバートは見た・・・

こちらも、雲行き怪しくなってきました。

関係ないですが、この朝食時のフォーンゲーウの黒いドレスと化粧がすごくナチュラル美人すぎて大好きです


オリーブオイルを塗る手が艶めかしすぎる

クンヤイがオリーブオイルを自分の身体に塗るサービスシーン。
ただ座って塗っているだけなんですが、現代ドラマのシャワーシーン並みのドキドキ感あります。
そりゃあ、ジョムものぞき見してしまいますよ。
「さっきからずっと見ていただろう?」
ってクンヤイはジョムに聞きますが、実はジョムに自分の体を見せつけていたのでは?

体、めちゃくちゃツヤツヤしてます✨

そして、ジョムに背中にオリーブオイルを塗るように頼むクンヤイ。
いつもはどうやってたんでしょうね?
しかも、この時代は人の裸を見ることも人の肌に触れることも今よりもハードルが高かったはず。
なのに、ジョムの前で半裸になって、オイルを塗る姿を見せて、塗ってと頼む・・・それって、もうクンヤイは誘っているのでは?

その後のジョムがオリーブオイルを塗るシーンは、NCシーンでは?というくらいの艶めかしさです。
手つきもですが、二人の顔が・・・
そして、塗り終わったジョムが平静でいられないほど興奮してしまって部屋で・・・
このシーン、考えた人すごいなあ。

原作小説でもオリーブオイルが出てきますし、ジョムがこうなるシーンもあります。
オリーブオイルについてもこのシーンについても、今書くと話が飛んでしまうので、後で詳しく書きます。


クンヤイとジョムとの関係の変化

クンレックの遊び相手になるジョムは、また途中で疲れてリタイアし、クンレックが拗ねています。
この流れ、もうお決まりですね。

水牛は文句言わないっていうクンレックの言葉に怒ってどこかへ行ってしまうジョム。
いつもならうまく言い返すのに、どうして今回は怒ったのかな?
昨日のクンヤイのことでモヤモヤがとれないんでしょうか?

そんな時にミンにクンヤイとの関係を聞かれてしまい、余計混乱でしょうね。

ミンと話す時、川辺が多いですね

そして、お屋敷の中でのクンヤイとジョム。
クンヤイはあれ(オリーブオイル事件)以来ジョムを見ると考えが行き過ぎてしまい、ジョムを傷つけてしまいそうで避けていると言います。
なんて紳士で優しい・・・
安定のASIA7の『จอมขวัญ』メロディーが流れて二人は仲直り✨

この手の握り方だけで関係性が分かります
クンヤイの幸せそうな笑顔は世の中の人を幸せにします

この一件で、より二人きりの時の甘さが増す二人です💕


きらびやかな祝賀会とその裏の使用人たち

さて、お父さんの祝賀会が始まりましたよ。
お父さん、この会を取り仕切るジャン執事に向ける笑顔をクンヤイにも向けてあげて・・・
この二人の関係性も親子を超えていてちょっと問題では?
嬉しそうなお父さんをよそに息子のクンヤイと娘のウアンプンは居心地悪そうですよ。

そして、この話の影の主役ラムヤイ。
「オーーーーーーーイ」
って、ニヤニヤしながら皆に言いふらそうとするその嫌な女ぶり
が、あまりに他の人たちと温度差があって面白い!

めちゃくちゃ自信満々にミンに事実を話して詰め寄るラムヤイ

この子、最初から嫌味な子だと思っていたけど、第7話で花開きましたね。
めちゃくちゃ花が開きすぎて、何回も見てると嫌味より面白さが勝ってきました。
こそこそ噂話ではなく、大声で噂話をするのはタイだからでしょうか?昔の話だからでしょうか?
日本では噂話を大声でするのを私はあまり見たことが無いですが・・・でも、実はあるのかな?
それにしても分かりやすい嫌な女で、いいですねえ。

それでもジョムを守るミンがかっこいい
ほら、デート様も見てますよ・・・


二人の関係がバレてしまう・・・

ラムヤイが見たとも知らず、クンヤイはまさかの祝賀会の上の階でジョムの後ろから抱きついてます。

鏡越しの顔、このアングル良いですねえ

そして、二人だけで甘い時間・・・

クンヤイのこの顔、見てください

いやいや、下はお父さんの祝賀会中ですよ。
何やってるんですか!
本当にいつも視聴者をハラハラさせる二人です。

デート様、登場

ほら、やってきましたよ。ソーラデート様が。
この二人のことをきっとラムヤイから聞いて見に来たんだと思うけど、特に立ち入ったことは言わずに立ち去ります。

デート様は、クンヤイのお父さんが出世するのを手伝ってくれた恩人のようです。
クンヤイの父親と二人で話をしていますが、明らかにデート様が一枚上手です。
忠告するような感じで、クンヤイとジョムのことをそれとなくお父さんに伝えます。
やっぱり、この方、くせ者・・・

原作小説にはこのくだりはありません。
『タイドラマガイド「D」vol.7』の監督インタビューにクンヤイのお父さんが2人の関係を認めないことについて「小説にはこの点についてはあまり明確にはされていないんですが、ドラマには取り入れました。」と書いてありました。
こういうドラマで足されたシーンたちによって、登場人物たちの生活が急に現実味を増していきます。

クンヤイのお父さんとソーラデート様の上下関係については、小説の名前で分かります。
その説明は第2話感想の原作小説からの追記・名前の呼び方にちょこっと書いていますので、気になった方はこちらを読んでみてください。


ミンの気持ち

祝賀会の裏で、ミンはラムヤイの件でクンヤイとジョムの事が気になり、ロバートの酒をくすねて飲んでいます。
この人は嫌なことがあると酒に逃げるタイプですね。
そこへムーイがやってきて話す話がさらっと話すけど、それがとても深かった。

クンヤイとジョムのことを
「普通じゃない」
と言って動揺するミン。

ムーイは
「普通じゃないとされているだけ」
「ミンが誰かを好きなのと同じこと」

と返す。

自分もそうだとは言わないけれど、ムーイがこう言い返すことができるのは相当の勇気と覚悟がいることだと思います。
ムーイ、めちゃくちゃかっこいいです。

単純なミンはそれを聞いて告白のチャンス!とムーイに告白?!
ああ・・・そうじゃないんだよ・・・
ミンには幸せになってほしいけど、ムーイにはウアンプンが・・・
はっきり断られたわけではないけど、話をすり替えられるのは気が無いという事。
見ていて辛いです。


ブッサボン登場

ブッサボンは嫌味もなく可愛くて賢そうな女性です

やっと祝賀会会場に戻ってきたクンヤイに、デート様の娘ブッサボンを紹介されます。
戸惑うクンヤイにダンスを勧めるお父さんたち。
主役の息子とその上司の娘がダンスを始めたので、当然会場の人たちは二人を見ています。

2人だけのために曲が始まります
このダンスの振り付け、好きです
いつも思うけど、こういう振付を初めての人とでも踊れるものなんでしょうか?

それを見ているジョムは居ても立っても居られない気持ちだと思います。
そんなジョムにいきなり写真を撮って驚かせ、笑顔で話しかけるジェームス。
さすがです。

ジョムの感情に気付いてとっさにカメラを向けるジェームス

でも、今回はそんなジェームスでもジョムの気持ちが収まらないくらい、ジョムは心が乱れているんでしょうね。
ジョムは怒って出て行ってしまい、クンヤイもダンスを放り出してジョムを追いかけ出て行ってしまいます。
残されたブッサボン、可哀想。

初めて出逢ってこの仕打ちは辛い・・・

ウアンプンはというと、途中でロバートとフォーンゲーウが一緒にいるのを見て、居心地悪そうにしています。

第一夫人と第二夫人の立場が逆転しています

いつも思いますが、ウアンプンはロバートに気が無いからフォーンゲーウと一緒にいてくれる方がいいはずなのに、妻の座を奪われた感じで居づらそうなのが不思議です。
妻の座は欲しくないけど、第一夫人として周りの目が気になるのでしょうか?

原作小説にもブッサボンのような女性は出てきます
名前はボンコック。ソーラデート様の娘とは書かれていません。
(小説の中ではソーラデートの息子が出てきますが娘は出てきません)
ドレスを着たスリムな女性としか分かりませんが、きっとドラマのブッサボンのような可愛い女性なんでしょうね。

小説ではドラマのようにダンスを踊ったりはしませんが、ジョムがクンレックに絵を描いてあげている時、ボンコックとクンヤイが一緒にいるのを見たクンレックが
「2人は将来結婚するのでは」
とジョムに話します。
それを聞いたジョムが2人の姿をみて嫉妬します。
嫉妬した時のジョムは元気がなくなり、奇妙な感情になります。
その時クンレックのために戦闘機や戦艦の絵を画用紙に描いていましたが、ジョムの苛立ちによりその絵がどんどん黒く塗られていきます💦ああ…怒ってますね。
そして、その後どんなに仕事をしてもその苛立ちがきえません。
きっとドラマの中のジョムも、こういう気持ちだったんでしょうね・・・


祝賀会を抜け出して

クンヤイとブッサボンのダンスを見て嫉妬して出て行ったジョムを追いかけたクンヤイ。
離れのお屋敷の芝生で話をします。

「私と一曲踊ってくれないか?」ってパーティーで気になる人を口説くときのセリフですね。
こんなところで踊るなんて、大丈夫ですか?
またまた心配してしまいますが、今回は大丈夫です。安心して最後まで観ましょう。
ここからが第7話のハイライトシーンなので✨

暗闇の中にお屋敷の明かりが映える✨

見つめ合いながら月明かりの中ダンスをする二人
いつの間にかジョムの表情も穏やかになり、良い雰囲気です。
すると、突然場所が祝賀会のダンスホールに・・・

絶妙な加減のスポットライト

明かりの中で素敵なダンスを繰り広げる二人。
絶妙なライティングで、シルエットの中にうっすら表情が見えるのがとても良いです✨
周りには家族や使用人たち、みんないます。
実際は二人のことを祝福してくれるはずの無い人たちが、みんな笑顔で二人のことを見守ってくれています。
みんな笑顔の中ラムヤイだけ笑っていないの、見つけましたが。
踊り終わった二人の顔も、とても満足そうな満面の笑み。
これが現実だったらいいのに・・・

ここでは2人はみんなに祝福してもらえています

急に現実に戻りますが、これはクンヤイとジョムどっちの想像だったんでしょう?
私はジョムの想像かなあと思っています。

そして、心がおだやかで幸せ気分でいっぱいになったときに急に始まったジョムのラップ教室

ここだけ服装や背景とやっていることがちぐはぐです

なぜ?
この時代ラップ無いですよね?
どうした、ジョム。
でも一気に場がほぐれました。

クンヤイめちゃくちゃ楽しそう

素直に祝賀会から逃げ出したことを「ごめんなさい」というジョム。
「相手を独り占めしたいのは私だけだと思ってた。だからむしろうれしいよ。ジョムが嫉妬してくれて」
嫉妬したしてないでイチャイチャしたあとのキス。
そして、急に降り出した雨

雨のタイミング、良すぎます

雨の中で再びキス・・・
ASIS7『จอมขวัญ(ジョムクワン)』のメロディー~
大雨でとても大変な時なのに、二人にはこの雨すら愛を深める一つの要因になっているようです。
その後のクンヤイとジョムの目つきを見てください。

目は口ほどにものを言います

離れのお屋敷に駆けていく二人を見て、この後どうなるのか誰もが想像できるような目です。


ここで7話は終わり。
あぁ~、そこは次回のお楽しみなんですね~


さて、原作小説でも雨のシーンあります!

ジョムがクンレックとお絵描きしていた時に嫉妬して怒りを抑えられないときに、急に雨が降ってきます。
クンヤイがジョムに
「一緒に家に逃げ帰ろう」
といって一緒に家の中に入ります。


その時には二人ともびしょ濡れ。
クンヤイがジョムに近づき、ジョムの顔についた髪の毛を耳にかけ、抱きしめます。
心臓の音が隠し切れないほど早くなったジョムはクンヤイから離れますが、クンヤイの濡れたシャツの下に見える胸元を見てドキドキ・・・

ジョムは雨に濡れて熱が出てはいけないので、という理由をつけてその日は自分の部屋で一人で寝られるようにお願いしました。
しかし、クンヤイの姿が脳裏に焼き付き、眠れません。
そして、クンヤイがジョムの体に触れたり、頬を撫でたりするのを思い浮かべて胸が熱くなり、そこで抑え込んでいた欲望が広がり、一人で自慰行為を・・・

これが原作小説の雨のシーンです。
このシーンが、ドラマではオリーブオイルを塗るシーンと祝賀会の後のキスシーンに変化しています。

この辺りは小説の印象的なシーンを繋ぎ合わせ、うまくドラマで組み立てられていてすごいです!


ドラマの追記

シークルン新聞

ドラマの冒頭でお父さんが
「シークルン新聞はくだらない記事ばかりだ」
と言っています。
どんな新聞なのか気になって調べたら、今はもう廃盤の新聞だそうです。
よく見返してみると、第1話で市場にいた人が見ていた新聞もศรีกรุง(シークルン新聞』でした。
この時代に人気だったんでしょうか?
くだらない記事というからゴシップ紙なのかと思ったら、タイの人民党が出しているちゃんとした新聞でした。

この事件の記事が載っているのはありませんが、当時の新聞をデジタルで読めるサイトを見つけたので、タイ語が堪能な方や当時の気分を味わいたい方は見てください。


原作小説の中のオリーブオイルの使い方

第6話で初めてのキスをした2人でしたが、小説ではキスした勢いでそのまま次に進んでしまいます
ドラマのクンヤイはその先に進むのに躊躇していますが、小説のクンヤイは手が速いです。(というか展開が速い)

そのまま始めてしまった二人ですが、クンヤイはまだ18歳だからもしかして男性との経験が無いのでは?と心配した24歳のジョム
そこからはジョムが色々リードしようとします

ジョムはテーブルに置いてあるオリーブオイルをみつけ、それを潤滑油代わりに使用します。
小説の中でのオリーブオイルは、もちろんクンヤイの肌の保湿のために机に置いてあるんですが、こういう使い方をされていました。
一度Xのスペースでお話しさせていただいた時、小説は読んでいないけどきっとこう使うんだろうと予想されていた方がいらっしゃいました。
皆さん想像力が凄すぎます。
私は小説を読んで初めて、オリーブオイルの謎が解けました。

あまりここでは詳細は書きませんがこの時のジョムの行動にクンヤイは驚きっぱなしです。
きっと初めてだったので色々と勝手が違って驚いたんでしょうね。
詳しい描写が知りたい方は是非原作小説を読んでみてください。

という事で、オリーブオイルはそういう象徴としてドラマの中でも使用されていたんだろうなあ、という事が分かりました。
いやあ、本当に小説のエッセンスをうまくドラマ化しているなと思います。




ということで、7話の感想はここまでです。
いつも長い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
愛の香り~I Feel You Linger In The Airをより楽しんでいただけたら嬉しいです。

※画像はDeeHupHouse公式X、公式YouTubeよりお借りしました。

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