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2021-06-11/日記

思考の記録。



相変わらず私は、ちいさなことでクヨクヨと悩む割に突発的な行動力だけはあって、その辺りがどうもアンバランスだと自分でも思う。「今」この瞬間に抱いた意欲と決断を、逃したくない。そういう気持ちだけは、強い。そして、自分のキャパシティとスケジュールとを見比べながら生活するのが下手くそだ。突発的な決断と、それに振り回される自身の生活。そんなことをまた、反省した。お金を稼がねばならないけど、就活をそろそろ始めなければならないし、サークルは私たちの代が頑張らないと存続しないし、大学生らしい生活を取り戻したい。それよりもまず勉強は沢山しておきたい、出来るうちに。



将来を考えるうちに、「写真」というツールを仕事をえらぶ(就活)上での自分の武器に出来ないかなぁと思うようになった。前述の思い立ったらスグ行動!の勢いにまたも乗ってしまって、新しいバイトを始めたのは4月下旬。具体的な業務内容は伏せるけど、写真に関する仕事だ。働いてみて、幾つか気付いた/学んだことがある。

ひとつめ。私にとっての写真を撮るという行為は、他人を喜ばせるための行為ではないこと。まずは私の為の写真を撮りたいし、それが私の大好きな誰かにとってもちょっと特別な写真になったら嬉しい。私の為の写真って、それは例えば世界を愛しく思えた瞬間を、世界や生活や全てが嫌になってしまったときの私へ、もう一度見せるための写真であったりする。私の主観で、私が生きる未来へ残すもの。大袈裟な書きぶりだ、要するに私は、「写真」が好きなんじゃなくて「私の好きな瞬間を写した写真を撮ること」が好きで、自分の撮ったフィルムを現像に出して、それが手元に帰って来た時のあのなんとも言えない嬉しさと、過去がもたらす胸がキュッと縮むような小さな感動が好きなのだ。
写真は完全に趣味、自己満足の領域から出ない方が私の為になるんじゃないか、と気付くことができた。

ふたつめ、私は空気が読めるけど、空気を読み続けることは自分にとっては大きなストレスになるということ。
最近気付いたけれど私は多分、けっこう気が回る方の人間だ。人の視線、曖昧な表情の変化、仕草から伺える感情、その人の持ち物から分かること。書いていて烏滸がましいが、こういう些細なシーンから色んなことを理解出来る力は、そこそこあると思う(それだけで他人を理解した気でいる訳ではもちろん無い)。そんな自分の一面が活きてくる場面が、これまでも多々あったしこれから先もあるだろうけれど、それを搾り取られるような仕事に就けるほど、私はお人好しでも無いらしい。一方的に気遣いをし続けながら他者と関わるのであれば内に籠りきって1人で考え事をする方が向いていて、もし他者と関わるのならお互いに気を使い合うような相互的な関係性じゃないと居心地が悪い。この時の「気を使い合う」という表現は、どちらかと言うと「思いやり」の方が近いだろうか。

みっつめ、私は学生である前に大人であるということ。書いてみれば当たり前のことだけど、私たち学生は自分達が学校という制度に守られていることを知っているし、社会に出たことのない若輩者だと自覚していて、社会人に対してやっぱり引け目を持ちがちだ。もとい、少なくとも私は。でも私はもう20歳だし、真っ当なことを冷静に論理的に伝えれば、大人はちゃんと私のことを大人として扱ってくれる。私は学生である前に大人なのだから、ひとりの人間なのだから、持ちうる権利を握りしめてちゃんと「自分」を主張できる人で在りたい。「自分」を主張出来ない環境からは逃げたっていい、それは正しい。
そんな感じで、バイトは頑張ったけど、その結果辞めました。



同時並行的にやっぱり私は日本語という言語が頗る好きだな、と思い直したりした。自分の勉強が新しいバイトの忙しさにやられて多少疎かになった瞬間、不安に駆られて気持ちだけが焦った(かと言って暇な期間にコツコツ勉強出来るほどマメな人間ではないけど)。やっぱりずっと、言葉を自在に扱える人になりたい、という思いがあって、それを再び自覚し直す。勉強したいことが増えてきて、嬉しいと共に少し遅い…とも思う。私、実はもう大学3年生なのだ。
時間とお金と体力気力はいつも足りていない、そしてバランス感覚。
死なない程度に頑張りたい、もう少し自分の心が豊かになる方へ、見識と興味を拡げたい。そういうところに身を据えたい。―その為には?― いいですか、人生において勉強は実は何よりの娯楽なのです。

高校生だったころより、「○○しなければならない」という強迫観念が少し薄まってきて、純粋な気持ちで勉強が出来る気がする。就活に対しても、絶対に今年就職しなければならない訳じゃない、と捉えられていて、そこだけは成長したような気もする。
深刻にならずに、軽妙に飄々と生きたいものだ。切に思う、今の私は対局にある。
現実を振りかざす残酷な生活をすり抜け、辞書の数センチ上を。


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