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小学校の先生って、ドタバタしているイメージありますよね。

それはなぜか…。

イレギュラーだらけだから、です。


イレギュラーとは?

イレギュラーとは、不規則なことが起こることです。

なぜ小学校の先生の仕事にはイレギュラーが多いのか…。

それは、

子ども相手をしているからです。


子どもはそもそもイレギュラーな存在です。


大人なら、

順番を待つこともできるし、

ころんだって一人で何とかできる。


トイレに行きたくなったら勝手に行くし、

次何をするべきかを自分で考えて行動できます。


でも、子どもはそれができません。

順番は待てずに、

「せんせー!」「せんせー!」


ころんだら「ウワァーン!」


トイレに行きたくなったら

「先生、トイレ行っていいですか?」


次何をすべきかわからず、

遊んだりボーッとしたり。


あっちで喧嘩が起こり、

こっちで追加プリントを配ってと言われ、

むこうから質問なのですがと言われ、

ここではベタベタくっついてくる子がいる。

対処していたら多動の子が教室を飛び出し、

探しに行ったら教室が荒れる。

走り回って転んで頭をぶつけた!

すぐに保健室につれていく。


そうこうしているうちに休み時間は終わり、

授業がスタート。

子どもたちはチャイムが鳴ってもまだ立ち歩く。


ランダムな世界の住人である子どもたちが

30人も集まると、

それは面白いオーケストラです。

先生という指揮者がいないと

もうぐっちゃぐちゃ。


急遽の対応、

段取りの悪さが

さらにドタバタに拍車をかける


突然の対応も数多くあります。

突然の雨。

外での体育ができなくなります。

突然の嘔吐。

教室での授業がストップ。

突然の喧嘩。

収めるために

静かなところに隔離して話を聞く。


突然の食器落として割る。

突然の鼻血。突然の熱。突然の…突然の…。


高速道路で行く先もわからず、

でもスピードマックスで走り抜けないと

目的地に着かない。


だから手に汗握ってハンドル握りしめ、

飛び出してくる障害物を超えながら

事故らないように首都高走り抜ける…。


教師の忙しさって色々あると思いますが、

子どもが学校にいる間は

常にドタバタ…気が休まりません。


だからこそ、

慎重に事を進めなければならないと感じます。


ちょっとしたミスで大変なことに…

高速道路を

マックススピードで走り抜ける私達には、

ミスってはいけない瞬間があります。


例えば、今は冬休みシーズンですね!

冬休みに入る前に、

たいていの学校では

「宿題」を出します。


おたよりで「宿題のプリント出します」と

書いてあるにも関わらず、

渡しそびれて子どもを帰してしまった…。


たった1枚プリントを渡し忘れただけで、

大事です。


大混乱が起きます!


「宿題、別に忘れちゃった、でよくない?」

そう思うかもしれませんが、

そうはいきません。


私達教師は真面目です。

私が許しても、校長は許しません。

「すぐに全家庭に配布せよ!」

との司令が下ります…。


たった1枚のプリント。でも、そのプリントを配布し忘れて、しかもそれに気づいているにも関わらず何もしない。というのは、教師に対する「信用失墜行為」に当たる。そういうわけです。


地方公務員法 第33条

職員はその職の信用を傷つけたり、職員の職全体の不名
誉となるような行為をしてはならない。

つまり、わたしたち地方公務員は、

職員全体の不名誉となることは

個人としてやってはいけない、

というのです。


焦ってプリント渡しそびれた。

それだけのことなのに、

それは信用失墜行為で法律上禁止されている。


大変?

あなたが信用を落とすような真似をしたのだから、

大変でも配布せよ、

行け!というわけです。


処理が遅くても、落ちや漏れがないように

子どもは待ってはくれません。

問題に対して

のんびり対処していられないのです。


わたしたち小学校の教師として大切なのは、

ミスしたときのリカバリーを早くすることよりも、

「そもそもミスしないこと」が重要です。


当然、「やらかしたら」

早急のリカバリーが必要です。


それはどの仕事でも当たり前です。


でも、そもそも仕事でミスしまくると

大変なことになるので、

「ミスしないこと」が大切です。


よくいうあれです。

「教師としての自覚をもって行動せよ。

ミスしないようにせよ。」


わたしたち教師は

子どものミスには寛容であるべきですが、

教師はプロです。

失敗は許されない。

それくらいの気持ちをもって

丁度いいのではないでしょうか。


…まぁそれでもミスしますけどね(笑)


ドタバタしちゃうのは状況的に仕方ないですが、

そういう状況で常に働いているからこそ、

落ち着いて1つひとつ対処していくことが大事

…大事なんです。


先生の仕事は

華々しい授業だけではありません。


全員の子に

等しく普通教育を享受させること。


そのために私達は

税金から安くはない給料をもらっています。


ミスがないように、慎重に行動しましょう。

処理が遅くたっていいです。

仕事のスピードはなれてきたら早めていきましょ。

確実に、一つずつ。


最後に

私は

「地方公務員としての自覚」という言葉が嫌いです。


好き嫌いでいうとね。

自覚とか、息苦しいし、

そんながんじがらめにするから、

教師は疲弊していく。

そう思っています。


でも、

丁寧に物事をすすめる癖を

つけておかないと、

ちょっとしたポカが

大問題に発展したりするんです。


これは私の経験上、確実に言えること。

大失敗をして尻拭いをすることが、

最も大きなダメージです。


ならば、ちょっとくらいのろくても、

確実に仕事をこなしていくスタイルがいいと

私は全力で思っています。


失敗したって、

管理職も保護者も、大抵は許してくれます。


でも、甘えてはいけない。

特に私は注意力が散漫で落ち着きがありません。

だからこそ、

落ち着いて処理しないと

抜け漏れができてすぐに失敗しちゃいます。


自分への戒めとしての記事でした。



そんなわけで、

メリークリスマス!(何)

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