吃音以外の神経質症をご存じですか?会ったことありますか?
Twitterでは、吃音で苦しんでいる人が多くいます。
調べてみると吃音は、100人に1人の割合でいるとのこと。
日本では、120万人の吃音者がいるという計算になります。
私も過去吃音だったので当時の苦しさはよく分かります。
吃音さえなければ、自分の人生はもっと豊かなものになるだろうと偏った考え方を持っていました。
私の吃音は森田療法を勉強したことで改善していきましたが、森田療法の自助グループに行くと吃音以外にも多用な神経質症の方がいらっしゃって、皆吃音者と同じかそれ以上に苦しんでいました。
吃音とそれ以外の症状と全く違くから参考にならないと考える人も多いと思いますが、他の症状を客観視することで吃音について客観的に見ることが出来るようになります。
現在吃音で苦しんでいる方に吃音或いは他の神経質症を冷静に感じる為に、是非読み進めていただければと思います。
対人恐怖症
自助グループに来ている人で一番多いのが対人恐怖です。
具体的な症状としては、人と会うことに異常にストレスを感じて、中には普段の生活にも影響が出る方がいらっしゃいます。
一般的にも会社で自分よりも地位の高い人や、好意を抱く異性などの前に出ると緊張する人はいると思いますが、ここで言う対人恐怖症の人は、親しい仲間でも自分がどんな表情で接していいか分からないと苦しんでいます。
対人恐怖と種類は同じになりますが、視線恐怖もあります。
視線恐怖は、他人の目が気になるという恐怖ではなく、一般的には自分が他人と会話する時に変な目つきになっているのではないかと気になる症状です。
確認恐怖症
ガスの元栓を自分で閉めたか気になる。自宅のドアを施錠したか気になる。郵便物をポストに投稿した後に切手の貼り忘れはないか気になる。
これらを確認恐怖症と言います。かなり苦しいようです。
書痙(しょけい)
人前で文字を書くときに手が震えてまともに字が書けなくなる。
結婚式や告別式で受付をする時に受付の人に書くところを見られるのが異常に辛いそうです。
その為に少し親しい友人が結婚式を挙げる場合、「受付やろうか」と自分から申し出る人もいるそうです。
自分が受付をすると、人がいないところで名前を書けるからです。
雑音恐怖症
勉強をする時に少なからず周りの音が聞こえてくると思います。
雑音恐怖症は、その音が気になり過ぎて勉強が手につかなくなり苦しくなるという症状です。
その為に耳栓をするなど無音状態を作ろうとするのですが、遠くの車の音や風の音、家電の音など気にし始めたらキリはありません。
自臭症
自分の身体の匂いを他人が嫌がっているのではないかと気にする症状です。
自助グループに来た方は、気になり過ぎて病院で調べてもらったとか。
吃音と他の神経質症
Twitterでは、吃音で苦しんだ人が多いような気がしますが、他の症状で苦しんでいる人も多くいました。
これらの症状はネットでも載っていますが、今日ここに書いた症状は、私が実際会って本人から直接聞いたことがある話です。
本人の声で話しを聞くと苦しさもよく理解できます。
この記事に上げたのは神経質症の一部ですが、症状は何であれ神経質症になるので、人の数だけ症状の数があると思っても間違いではないと思います。
表に出ている症状は、この記事で紹介した通りいろいろありますが、全ての症状は、他人から見ると大したことではないのに本人が自分の頭の中で症状を作り上げてしまっているというところです。
私は、森田療法を知った時に自分の吃音は、これを勉強したら治ると変に確信しました。そして勉強することで次第に吃音を忘れて治りました。
そうは言っても吃音は大変苦しいと思います。
この記事が吃音で苦しんでいる人にとって少しでも参考になればと思います。