苦手な人に、絶妙なあだ名を命名する
暑いって言っても仕方がないけど暑いですね。
言っても仕方がないけど、言うよね。
でももう七月だから仕方がないか、と、今年はあきらめがついている。
なにしろ去年は、皆さんお忘れかもしれないが、六月からすごく暑かったんです。六月から十月のはじめくらいまですごく暑かった記憶がある。
そして夏が大の苦手なわたしは、許せん、と思っていたのだ。夏に暑いのは仕方がないけど、夏じゃない季節に暑いのは勘弁してくれと怒りと諦めのような気持ちで昨年はすごしていた。
だからもう、今年は仕方がない。六月はまぁまぁ六月らしいすずしい気候を味わえたような気がするから、許す。
粛々と暑さを受けいれまする。
(と、いまは思っているが今後は分からない)
・・・
昨日は精神保健福祉士の専門学校の3回目のスクーリングだった。
6月から10月までの間に、合計8回スクーリングがある。
仕事をしながら、家事をしながら、休日を丸一日スクーリングに費やすというのは、これはなかなか気合いがいることである。だって丸一日勉強するってすんごく疲れるから。40代にもなると、身体だけでなく脳の疲れもすぐには回復せんのだよ。必ず翌日に持ち越すのよ。
8分の3回目だ。
よし、8分の3だぞと言い聞かせながら日曜朝の電車に揺られながら都心へと向かう。まだ半分も終わってないじゃない、まだまだこれからよ……?という心のささやき女将の声には耳をふさぎ、大丈夫、8分の3だと自らを励ます。
ところで、今回の学校ではスクーリングに毎回違う講師の先生が登場する。
以前、社会福祉士の専門学校に在籍していたときは、同じ先生がすべてのスクーリングを担当してくれて参加メンバーも同じだったので、なんとなく「クラス」感があった。
今回は複数のキャンパスと日程からそれぞれに履修予定を組んでいるので、参加メンバーも先生も毎回違う。なので、一期一会感がある。
で、わたしはせめてもの楽しみに、毎回の講師の先生に称号をつけることにした。
そしてそれを職場の同僚のデビさんに毎回報告している。(スクーリングどうでしたか?と聞かれるので)
講師の先生もさまざまである。
1回目の先生は、300ページもあるテキストを1から淡々と読み上げていくという、生徒もびっくりの離れ技な授業をおこなった。お経のようなその読み上げを7時間も聞かされるという苦行に耐え抜き、わたしはその先生を
「お経テキスト読みあげおじさん」
と命名。
(実際にはデビさんにはもっとひどい言いざまで伝えたのだがここでは自粛します)
2回目。またお経を聞かされる覚悟で出向くと、日テレの辻岡義堂アナに若干似ている若めの先生が、きちんと要点プリントを作成してとても上手にその科目の内容を教えてくださった。教え方が上手だった。
1回目とは疲れかたがぜんぜん違って、翌日に引きずることもなかった(拍手!)。
よって、2回目の先生は
「教え上手の辻岡さん」(辻岡さんではないのだが)
と命名。
そして、昨日の3回目。
辻岡さんみたいな先生でありますように……!と祈りながらスクーリングに出向く。
すると今回の先生は、授業の冒頭に「では、グループを作ります」と宣言し、4人1組のグループを作らされる。そして自己紹介をさせられた。
この時点で嫌な予感はしていたのだが、そう、グループワークです。
初対面の人と丸一日、何度も何度もグループワークをやらされる羽目になったのである。
わたしはグループワーク自体は別に嫌いではないし、というか自分が仕事でグループワークを行ったりしているのでその利点も理解している。支援職であればグループワークの実施は必要なスキルだし、一期一会の初対面の人と話すこともそんなに苦ではない。
スクーリングにはさまざまなジャンルの支援に関わる方々が来ているので、話を聞くのもためになる。
でも、でもだよ、7時間のあいだ次から次へとグループワークをやらされるのは、やっぱ疲れるよ……!
座学→グループワーク→座学→グループワーク……であれば、うんうん、と思えるのだが、今回はグループワーク→グループワーク→グループワーク→グループワーク(涙)……という感じだったのだ。それを7時間。死ぬよね。
さらに、その先生の指示が早口で聞き取りづらく、そのうえグループワークで何をして欲しいのかの指示出しも不明瞭だったため、勘の良い人は意図を理解してるけど勘の悪い人は見当違いの理解をしている、というモヤッとした状況が続いてしまった。
なので、その都度、えっとそれは多分……などと先生の意図を説明しなおすこととなる。
疲れた。
最初はグループワークの意図を理解していない方に「これはおそらくこういうことをしてということだと思います」と説明をしていたのだが、最後のほうはもう疲れすぎて「もういいや……」と思ってしまい、トンチンカンなことを言っている方に対しても「そうですね……うんうん……」とうつむいて頷く、頷きロボットになっちゃったよね。あきらめと疲れ。
よってこの先生は、
「グループワーク大好き早口おじさん」
と心の中で命名。
トホホのホで疲れて帰宅。
4回目は辻岡さんみたいな先生がいいな……。
というわけで、きょうは翌日の月曜日。
しっかりこってりと疲れが残り、朝から身体も脳も筋肉痛を起こしている。朝一番にベッドの中で、「疲れた……」と呟いてしまった。朝なのに~。
さて、8分の3が終わり、次は来月に8分の4回目がある。
どんな先生が担当してくださるのか。
できれば辻岡さんカムバックを期待したい。
で、これはなんというか、苦手な人に対して心の中で絶妙なあだ名をつけることによってすこし溜飲をさげ(あくまで、少し。ただのディスりではいけない)、あだ名をつけることによってキャラクター化をはかり、その苦手を直接ではなく間接的に遠ざけるという、わたしなりのコーピングのようなものです。
苦手な人がいる方は、ぜひお試しあれ~。
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職場の関係の農園で、採れたての白ナスとジャンボ青唐辛子をいただいた。
新鮮な野菜をいただけるなんてとてもうれしい。
さっそくその日の晩のおかずにしました。
白ナスはじっくりジリジリと火を通すと、信じられないくらいとろとろになる。
今回はポン酢でシンプルにいただく。
青唐辛子は、手のひらを超えるほど大きくて、ぜんぜん辛くない。
千切りにして炒めて、ナンプラーとお砂糖で味付け。見た目はピーマンだけど、食べてみるとピーマンではない、爽やかな味がする。
夏になるといろいろな野菜がスーパーに登場して、どんな風に調理しようかな、と考えるのが楽しい。ていうか今季のズッキーニ、すんごくでっかいですよね。見るたびに、今年は巨大ズッキーニ祭りだな、と思う。