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誰にも言っていない夢の話をしよう
現職場での出勤もあと残すところ来週の1日のみ。いよいよもうすぐおしまいです。
今日は、先輩相談員のマダムと最後にご一緒する日であった。8年間大変お世話になり、尊敬するキャリアコンサルタントの方でもあったので、丁寧に感謝の言葉をカードに記し、ルピシアでちょっと素敵な紅茶のティーバッグをプレゼント包装してもらったものと一緒にお渡しした。
その方には、今回わたしが辞める本当の理由は話せていない。あんなことやこんなことがあった、上司からのなんハラがあった、とも言わなかった。
なぜ辞めると思われているのかも分からない。
でも、それでいいと思った。
ありがとうございました、たくさん学ばせていただきました、と深くお辞儀をしてお別れを伝えた。人生は一期一会だ。縁がある人とは続いていくし、そうではない人とはまた遠くの星のように、離れていく。
でも、それでいいんだ。いろいろあったけど、恨むのはもうやめた。
諦めたんじゃなくて、恨むのとは違う方向でわたしはやっていこう、そう決めたのである。
来週には他の皆さんともお別れ。
さみしい気持ちが湧いてくるけど、会いたい人とはマグナム会でまた会える。
・・・
そうそう、先週ムロヤマさんに会ってきた。
雪国に住む弁護士の友達である。
わたしが上司から散々な目にあったとLINEで言ったら、「ごはん食べよう!話聞かせて!」となったのである。
「どうせ食欲ないでしょ」と予約されたのは、神楽坂にあるなんだかお洒落なガレット屋さん。
ずいぶん小洒落たところを知ってるんだなあ、と感心しながら、やはりわたしはそんなに食欲はなくて、カリフラワーのスープとハーブやハムの入ったガレットをちょこちょことつまみながらコトの経緯を話した。
ムロヤマさんはくるくると表情を変えながら、「やばいね!」「その人やばいね!」と100回くらいは言っていたと思う。その人ってのは上司ですね。
途中、「ちょっと待って」と、「その人がどういう人だか当ててみせようか」という。
「プライドが高くて絶対に謝らない。根拠のない自信がある。小さなことをさも大事のように膨らませて話す。相手の気持ちを想像する、慮るということができない。こちらが何か反論すると、論点ずらしをして言い返してくる。「リスク」「個人情報」という言葉を使いたがる」
すごい!
「なんで分かるんですか?めちゃくちゃその通りです」
「わかるさ~、だってハラスメントする人ってみんなそうだよ」
さすが、海千山千の弁護士である。
そうして2時間くらいは話をしただろうか、ムロヤマさんはわたしが取れうる選択肢(訴える、上部機関に申告するなど)を教えてくれ、「ただその人はおそらくなにを言ってもピンと来ないだろうね。自分が悪いとは1ミリも思ってないから。罰することはできるけど、のっちゃんがまた傷つくことになるかもしれないとは思う」と言う。
そうかぁ、そうだよなあ。
「ところで、わたし、再就職が決まったんです」
と言うと、その日一番の「ええー!!!」とともにハイタッチをさせられた。
「よかったじゃない!スカッとした。勧善懲悪の映画のエンドロールを見てるような気持ちがする」
「いや、再就職きまったのはいいですけど、その前までは地獄ですよ」
「わかってる、わかってる。でもさ、やっぱりのっちゃんは何かに守られてるんだと思うよ」
「何か」
「亡くなったお父さんも、お天道様も見てるんだよ。のっちゃんは守られてる」
守られている、そんな観念的な言葉が現実的なムロヤマさんから出てくるとは思わなかった。
「次の仕事すぐに決まると思ってたよ。だってあなたはそういう良い人だから」
そうかい。
店を出て、夜の神楽坂をぶらぶらと散歩した。
裏路地に美味しそうな焼肉屋さんを発見。
「のっちゃん、焼肉好き?」
「大好きです」
「じゃ、来月ここで就職祝いしよう」
パシャパシャとお店の写真を撮っている。忘れないように記録しておくのだそうだ。焼肉。嬉しいな。
いろいろあったけど、そうか、お父さんやお天道様が守ってくれてるとしたら、このままがんばろうかな。なんて思いながら、またねーとムロヤマさんと別れた。
・・・
ところでなんですけど。
わたしの昔からの誰にも言ってない夢の話をしてもいいですか。
それは、ラジオをやってみたいということ。
実はわたしは小学生の頃からかなりのラジオっ子であったのです。
わたしの母はテレビよりラジオや音楽を好んでいて、幼い頃から朝はいつもニッポン放送「たかしまひでたけのおはよう中年探偵団」を聴きながら朝ごはんを食べ、学校へ出発していた。そのなかのミニコーナー「十朱幸代のいってらっしゃい」とか、懐かしいなあ。
で、小学校の5年生くらいになると、夜の「三宅裕司のヤングパラダイス」、略してヤンパラを聴くようになる。夜遅くまでラジオを聴いていると怒られるので、電気を消して、イヤホンをつけて母にバレないようにしながら布団の中でこっそり聴いていた。
ヤンパラが終了したあとは「内海ゆたおの夜はドッカーン」、そして「伊集院光のOh!デカナイト」へと続く。Oh!デカに関してはかなりのヘビーリスナーで、ハガキの投稿までし、何度か読まれたこともある。
そして、オールナイトニッポンですよね。
ほぼ毎晩聴いてはいたけど、 高校時代のわたしの心の支えとも言えたのが「電気グルーヴのオールナイトニッポン」である。こんな世界があるのかとびっくりした。今の時代だったらもうコンプラ的に完全アウトだと思うのだが、あの頃はネットもなかったですからね。毎回大笑いしながら聴いていたものです。
あと、大学受験時代にわたしが愛聴していたのがNHKラジオの「ラジオ深夜便」。宵っ張りで深夜に勉強することが多かったわたしには、あの静かな語り口をBGMにして勉強することが習慣になっていた。気づけば明け方になっていた、なんてことも。
で、いまは「東京ポッド許可局」を毎週楽しみに聴いていて、肩肘張らないお三人さん(マキタスポーツさん、プチ鹿島さん、サンキュータツオさん)の声に何度励まされたことかわかりません。
聴くのが好き。
でも、いつか自分もこっそりラジオみたいなことをやってみたい。
そんなことをずっと思っていたのです。
2024年はわたしにとって苦しいことも、悩むことも、傷つくことも多く、そして最後には大きな変化を迎えることになった、そんな一年だった。しかも肋骨まで痛めてさ。(マンションの廊下で胸を強打し、打撲しました)
そんな時だからこそ、昔からの夢をひとつ挑戦してみようかなあ、どうせ素人なんだから誰も聴かなくたっていいんだし、誰でもラジオみたいに配信ができるアプリがあると知ったし。
というわけで、次あたり、こっそりとラジオを録ってnoteに載せてみようと思います。
たぶん面白くもなんともないので、奇特な方は聴いてみてください。
そして、こんなこと話してほしいとか、人生相談とか、こんなことがありましたという「知らん人にだからこそ言えること」みたいなことがありましたら、↓↓↓こちらから教えてください。
どうなることやら。
人生チャレンジです。そして人生は短いのです。やりたいことやらなくちゃね。