お盆に職場にひとりでヤッホー
お盆だが、仕事である。
わたしの職場はいちおう行政(国)に紐づく職場のため、年末年始の休暇はあるが、夏季休暇はない。
というか、今年からなくなった。行政関係なのにお盆休みがあるのはおかしいと、どこぞからクレームが入ったためである。ちぇっ。まぁいいけど。
そんなわけで今日は、事務所にひとりで電話番をしている。ひとり!ひとりだ!
ひとりだやっほー!
普段は人の出入りが多くて色んな人がいる職場なので、たったひとりというのは奇跡に近い。
シーンとしている事務所でのんびりとアイスコーヒーを飲んだり、明日の台風に備えて各所に連絡をしたり、ネットで甲子園を見守ったり、適当に仕事っぽいことをしたり、ボーッとしたり、まぁ、おおむねサボってる。
そりゃサボりますよ。誰もいないんだものー。
いまは、おにぎりかじりながらこれを書いてます。
甲子園は「やっていればとりあえず観る」というスタイルで、特定の学校を応援したり熱心に見入ったりはしない。
わたしは東京の品川出身なので本来であれば東東京の代表校を応援するべきなのかもしれないが、あんまりそういう気持ちはない。
「うん、甲子園だな!」と思いながら、ほんのりと観ている。やっぱり高校生たちが一生懸命に野球をしているのを目にすると、がんばれ~と思う。みんながんばれ。そう、みんながんばれよーと思うのだ。
・・・
真夏でもエアコンを使わず扇風機だけでしのぎ続けてウン十年の、職場のヤマさん。
もう還暦なのだが、スタイルもスレンダー、タップダンスを嗜んでおられる若々しいおじさまだ。
この夏もやはりエアコンは使ってないのだろうか…?こんなに暑いのに…?と毎年気になって尋ねるのだが、毎年「使っていません」という答えが返ってきてギョッとする。
「だいたい室温31度までは、汗はかかなくなりましたね」
と涼しい顔しておっしゃる。
「32度を超えると汗をかき始めるんです。ここがボーダーラインなんだなって分かります」
いやー、分かります、って、あたしゃ分からないけど。とにかくすごいなと思う。
暑熱順化ってよく消防士さんなんかがやられていると聞くけど(徐々に暑さに慣らしていく)、ヤマさんの場合は長年の暑熱順化のおかげで身体のほうがこの猛暑に対応できているのだろう。
もしかしてそれって、究極のエコなのではないか。環境に優しいヤマさんという存在。
そんなヤマさんと昨日、立ち話をしていたら、
「最近夜中に喉の乾きと尿意で2回くらい目が覚めるんです。で、トイレに行ってから水を飲むんです。ふと、これってなんとか相殺されないもんかなって思うんですよ。水分を出して飲んでるじゃないですか。なんかこれ、無駄だなと。出して飲む、体内でうまく循環できないもんかなと、真夜中に思いまして」
たしかに、出して、飲んでいる……。
いやいや、それを体内で循環って意味がわからない!どういうことよ。そんなこと真夜中に思ってるって、想像したら笑ってしまった。
・・・
そういえば、この本がめちゃくちゃ面白かったのでおすすめしたいのです。
先日品川の実家に帰ったとき、リビングのテーブルにこの本が置いてあった。
母が購入したのだという。わたしの母は78歳。まだまだ元気で仕事もしているほどだが、
「将来自分も介護してもらう立場になるかもしれないからと思って」
という。
ふぅ~ん、と気軽にパラパラ読み始めたら、この方の文章がめちゃくちゃ面白くて、不謹慎なのかもしれないが大笑いしながら一日で読んでしまった。面白すぎて途中でやめられなくなってしまったのだ。
とにかくこの村井理子さんの義父母に対する描写がすごい。
こんなこと書いちゃって大丈夫!?と思うくらいストレート。笑った笑った。でもそこにちゃんと愛がある。
義理のお母さんはレビー小体型認知症、義理のお父さんは脳梗塞で倒れたとのことなのだが、なんというか深刻さよりもその状況に巻き込まれたご本人の心情をどストレートに、そして愉快に、勢いよく書かれていて、本当に面白いのでぜひおすすめです。
面白かったから、村井理子さんの他のエッセイも読んでみたくてさっそくAmazonで注文してしまった。届くのが楽しみだ。
さて、今週末はスクーリングからの、神宮球場のナイター観戦。スクーリングからの、が余計なんだよなー。もうグループワーク大好きおじさんには当たりませんように、と祈る気持ちである。