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【後手番】角交換四間飛車を初手から考える。
どうも!ののとです!
アカウントこそ作っていたものの初投稿になります。
つたない文章だと思いますが、よろしくお願いします。
これからどんな投稿をしたいかですが、基本的には趣味の将棋について、自分が考えていること、疑問点などが中心になると思います。
もしかしたらその時にハマっているゲームなんかについても書くかもです。
Twitterもやっているので、気軽に話しかけてくれると嬉しいです。
この記念すべき1投稿目ですが、自分が初めて覚えた戦法「角交換四間飛車」について書きたいと思います。
はじめに
基本的に後手番で使われることの多いこの戦法、少し気になるのが「いつ角を交換すれば良いのか」。
これまでに書籍などで多く示されるのは「相手の6八玉」のタイミング。
藤井九段の「7八(先手盤だと3二)の地点から滑らせて角を交換したい」というこだわり?も有名です。笑
しかし、当時初心者で角交換四間しか指せない私にとって最も大きな不安がありました。
「相手が角道を閉じたらどうしよう、、」
そこで、当時の私は3手目が回ってくると一目散に角を強奪するようになったのです。笑
少々ムダ話が多くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。
角交換四間の最序盤は「角交換のタイミング」が大きく今後を左右します。
そこで、以下の4つに分けて見ていきます。
3手目角交換
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56999303/picture_pc_51331c0003408f53b4ab01798e53d203.png?width=1200)
これは先ほども書いた通り、「絶対に角を換えたいマン」です。
一見「ああこいつ、初心者だな。。」と思われるような手かもしれませんが、
この手を咎めようと考える人はまずいないでしょう。
相手からすれば、この局面だと「一手損角換わり」の可能性があります。
よって、銀の動きであったり、端歩の交換でのちょっとした駆け引きもできるかもしれません。
先手6八玉での角交換
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56999359/picture_pc_a714ee1f5e4940fbe7c6339c09aee693.png?width=1200)
最もオーソドックスなパターンと言えるこの形。
この手の意味は、角交換の際に玉で取らせず、銀で取ることを強要しています。
そうすることで、振り飛車の天敵「穴熊」に組みづらくしているのです。
数多くの定跡書でこの局面が「基本図」になっています。
美濃囲いを完成させてから角交換
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57008890/picture_pc_5a27930f35d223860cf765c620856336.png?width=1200)
先手の次の手を見てから角交換を狙います。
場合によっては飛車を3筋から活用する指し方も考えられます。
王様の安定を優先させる欲張った手順で、相手に飛車先を突かせたい意味もあります。
しかしこの場合だと、これまでと比べて、
1.角交換の際に玉で取る可能性
2.居飛車から角道を止められてしまう可能性
の2つが考えられます。
他にも、「居飛車側で飛車先突破をしっかり受け止めることができるのか」についてなど、多くの変化をあらかじめ研究していないと指せません。
その代わりメリットも多く、居飛車側からすると、角を睨み合ったままなので慎重な駒組みが求められます。
また、少々マニアックな変化なので研究勝負に持ち込むこともできるかもしれません。
高度な戦い方ですが、挑戦してみる価値は十分あるでしょう。
この形について詳しく知りたい方は、黒沢六段が書かれた『後手番で勝つ角交換四間飛車徹底研究』をご覧下さい。
「徹底研究」なだけあって、かなり細かい変化まで踏み込んでいて高度な内容になっています。
最新3三角型
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/57008995/picture_pc_3b6a37d3c84eded9d4ed28682aaa0872.png?width=1200)
ここ最近のプロ棋戦でよく出る、”ホット”と言える形です。
2021年7月6日の藤井聡太王位・棋聖と久保九段の対局でもこの局面が登場しています。
必ずしも角交換にこだわらない代わりに、常に角道を開けておくことで居飛車の駒組みを制約させたい意図があります。
そこで、この局面では大抵居飛車側からの角交換になるのですが、それによって、通常の角交換四間よりも手損を回避できるのです。
この局面で注目すべき点は、「3三桂型の角交換振り飛車になる際、桂頭がキズにならないか」です。
居飛車側は「7七角と打ち込み、3六歩と攻め込む」のが常套手段で、これに振り飛車側が対応できるのか、さまざまな工夫が生まれている真っ只中であるのです。
他には、序盤で居飛車が「飛車先突破」を狙ってくるのが一見怖いように見えますが、それに関しては実は比較的わかりやすい手順で受けることができます。
詳しくは、古森五段が書いた『角交換四間飛車の新常識 最強△3三角型』をご覧下さい。
ちなみに、たったこの一冊だけで、この形を指す上で知っておくべき最低限の手順を全て抑えることが可能です。
まとめ
今回は、後手番角交換四間飛車の序盤を、角交換をするタイミングの違いごとに見ていきました。
一つ「角交換四間飛車=KKS」といっても、最序盤だけで全然違う戦法のように感じられることがわかっていただけたでしょうか。
しばらくはこの「KKS」に絞って、noteを書いていきたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
もし少しでも興味を持ってくださった方はフォローやシェア、スキなど反応くれると嬉しいです。
それではまた!