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野草茶 米と大豆
お米の新芽を使って
お茶を作ってみました。
稲のお茶って、思ってた以上にいい味でした。
お米の手刈りでの収穫が終わると、
稲の切り株から芽が出てきます。
場所によっては、また米が実る
昔はお米は2回収穫していたらしい。
ただ私の田んぼは収穫時期が遅く、
10月下旬でした。
そのため、お米の収穫は一回だけです。
新芽を田んぼに入って
刈り取ってみました。
刈り取るとは言っても、
新芽は短く、柔らかい。
まるで緑茶の玉露のような感じです。
田んぼは泥がつきやすいので、
洗って、少し乾かす。
結構な手間と時間で苦戦しました。
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その後、ハサミで切って業務用の雪平鍋で軽く煎りました。
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業務用で直径30cmですが、
10cmくらい高さがある。
意外に軽くて熱伝導があるからか、
以前は職場であんこや
わらび餅を
仕込んでいたものです。
かなり使える鍋です。
野草茶、コーヒーの焙煎、
和菓子など、いろいろと使いやすい。また熱伝導が良いというのは、
いい味にできる、
ってこともあります。
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緑茶のように蒸してねじるのか、
あるいはマコモダケのように炒るだけでいいのか、分かりません。
とりあえず、
今日は少しだけ炒りました。
とても良い香りがします。
ササともマコモダケとこ違う、どこか
懐かしい香りです。
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少しスースーするハーブか
ハッカのような後味、
これはとても美味しいですね。
おそらく、新芽と大きく育った稲とは
味は違う気がします。
今回は初めてで新芽を使った稲です。
笹の葉茶より、
好きな味だと思いました。
この甘いのは、お米だからだろうか。
実は黒大豆の葉っぱでも
お茶ができるのですが、
黒大豆の葉は大豆の
甘さが感じられます。
余談ですが、大豆の葉のお茶、出涸らしで黒豆の葉のお茶で
コーヒーを入れると、
結構いい味でした。
豆の甘みがコーヒーと
見事に合い、隠し味に
なっているようです。
それにしても、稲のお茶、どうだろうかと思っていましたが、
これはアリですね。
わずかに昔の歯磨き粉で歯を
磨いたような清涼感です。
ややミントか弱いハッカのような
ハーハーする味です。
マコモダケやササでは感じなかった、
スースー感です。
稲でお茶を作る。
もしかしたら誰か
やっているかもしれませんが、
今まで聞いたことはない。
色々と歩き回って見ていると、
ついこういった思いつきのことを
やってしまいます。
田んぼに入ってハサミで
緑色の苗を切る。 まぁ、周りから見られたら、
奇妙な様子だと思います。
ただ、場所は他と離れて
独立しているところだけど、
多少の視線は感じた。
でも、どうせ関わりのない他人だから、
どうでもいい。気にしている場合ではない。
若い新芽の収穫は、また稲刈りでもしているようで、
結構時間がかかりました。
ちなみに米の品種はもち米、
種は自家採取20年くらいの知人の種です。種子消毒/農薬その他なしの
ほぼ理想的なものです。
うるち米だと風味が
変わるのかしれないし、古代米ならどうなんだろうか。
緑茶のように蒸してから
つくってもできるのかもしれません。
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さっきから何倍も稲のお茶を
おかわりしてしまいましたが、
お餅を焼いたような
風味もしてきますね。
これは面白い。
マコモダケも新芽が出ているので、
やろうと思っていましたが、
まず稲と黒大豆/茶大豆の葉で
お茶を作る。
本当は大豆の収穫を先に済ませたいところですが、
先にお茶、新芽の稲と大豆の葉ですね。
それにしても、
こういう野草茶は、オリジナルでブレンドもできますし、
アイディア次第で
可能性は無限大です。
たとえば、生姜を収穫してますが、
生姜の皮を少し入れるだけで、
わずかに生姜風味の野草茶が
できました。
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生姜はうまく使うと、
とてもいいと思います。
スパイスを入れるというのも面白そう。
それにしても、稲や大豆の葉など使おうと思うのは、
農薬使っていないからこそです。
また他の場所から農薬が飛んでこない、
水が流れ込んでこない、影響を
受けない場所であるからです。
地方に住んで驚いたのは、
無農薬の畑や田のすぐ隣近所が
普通に農薬を散布しているところが多かったこと。
水の流れ、風の方向等見るだけでも、
完全な無農薬って
実際は少ないのかもしれません。
そのため、野草茶でも畑の大豆や
米をお茶にするなら、
場所をしっかりと見た方が
いいと思います。
大豆の葉を見ると
変色や虫食い等あるけど、
農薬なしでも十分大豆は実っています。
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ほんの少し黄色が混ざるくらいのものがいい感じでした。
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もう収穫どきだと思います。
以前、オクラの葉にいる毛虫を
見ましたが、
葉を食べられても
オクラはたくさん実る。
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成虫までなれたのは、きっと少ない。大半がやられていました。
よく見ていると、とても綺麗で貴重な生き物だと思う。
それを殺すのは、どうだろうか。
毛虫といえど、ただの虫。ほおっておく。手出し無用でいい。
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毛虫に食べてもらって
いいですね。
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7月頃から11月上旬まで、
毎日大量のオクラ、しかもいい味です。
仮に農薬で虫を殺すとしても、
多少、多く実るだけかもしれない。
大根でも青虫がいようが、
大根はできている。
殺虫剤は使う必要はないと思う。
今や水で流れ落ちないような
てん着材が使われていることを考えれば、
そう簡単に農薬が取れるとは
思えない。
農薬とは無縁だから
お茶など色々やってみよう
思うわけだし、
結局、農薬って人がある種の昆虫を害虫と名づけ、農薬(商品)ができる。
野菜も商品か、と思えてくる。
きれいに形を整え
量産できれば
商品として扱いやすい。
ただ何か大事なことを無視しているように思えてならない。
商品になったとしても、
前提として食べるもの。体を作って行くもの。
野菜は食べることができる植物、
作るのは自然が作る、
が先に来るべきだと思う。
大根やにんじんの葉も
何かかかっていたら、食べようとは思えない。
最終的には、気が付かないうちに殺虫剤を体に取り入れて、
どこかおかしくなるんだと思う。
こうしてみると、
農薬って本当はいらない、
使うとよからぬつけが後になって
回ってくる気がします。
誰かが安全な農薬といったとしても、
実際に目の前で見てどう感じるか、
きっと誰しも目の前で見れば、
本能的に判断はできると思います。
殺虫剤等が葉についていたら、
さすがにお茶を作ろうとは思えない。
こうしてみると
やはり自分で栽培するような世界、
極論は国民皆農論、ロシアのアナスタシアが唱えるような、
家族を養う食べ物等は
自分等土地で作る、というのが理想なんだと思う。
ただ完全にはできなくとも、
つくれるもの、できることをやっていけたらいいと思います。
そんなわけで、大豆の葉、お米の葉を
使っています。
誰かやっている人は
もしかしたらいるのかもしれません。
黒大豆の葉にせよ、
米にせよ、炒れば良い香りです。お茶屋さんの香りと
どこか畳のような、なつかしさもあります。
いい香り、っていいものです。
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ただ、真夏の日差しほどの強烈な熱はない。
弱火で煎ります。
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この間の大豆の葉のほのかな
甘い香りが素晴らしい。
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粉になりそうなくらいです。
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何かホッとします。
なんだか一日の疲れが
休まるような味わいです。
夜のひと時向けかな、って思います。
穀物の葉を生かす、というのは
肥料以外ではあまりないかと思っていました。
ひと昔前であれば、ワラは肥料か田畑を耕していた
牛の食べ物にしていたともいうし、
人が飲食用に米や大豆の
葉を活用するのは
あまりなかったのかもしれません。
それにしても、大豆の葉っぱに
何か栄養があるのかわかりませんが、
良い味です。
おかゆと大豆の葉茶だけでも
夜は十分過ごせそうです。
野草茶は、
夏は麦を少し入れて
涼しい感じを出せませた。
毎日同じようなことをして、味が違うというのも
結構いいものです。
それにしても、稲のお茶が想像以上に美味しいのは
意外でした。
稲科のクマザサ、イネ、
マコモダケの葉、
そして豆科の黒大豆の葉、
松、ビワの葉、
その他、いろいろと混ぜてもいいお茶ができると思います。
ただし、旬があるので、今ないものは
また今後となります。
それでも実際に歩いてみていると、
季節外れのはずのものもある。
場所によっては、まだ若い桑の葉もあり、
ドクダミもある。ただし、少ない。
こうなると、季節をみて、
その時にできることをしておかないと、
後で一時の休憩はできないわけです。
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基本は今あるものをそのまま食べるくらい。
ただ、何か仕込むものは、そのときと後のことも考えよう。
それにしても、稲のお茶は思いのほか美味しい。
稲のお茶の旬はいつかと言えば、
お米の収穫が終わった後になるかと思う。
田植えしたての稲の苗は、やっぱりお米のため。
もっと種まきと収穫が早ければ、
お茶ではなく、
お米の二期作もできると思います。
しかも、そのまま何もせずに
お米が実ると楽で完璧です。2回目に勝手にできるお米は
2等米か肥料米以下にしかならない、と聞いたけど、たぶん、うまくやる方法はあると思う。
そういうことができそうな種類、場所、
環境にあっている種がきっと大事。となると、自家採取を続けることに
何かあるかもしれない。
今は、お米は食味重視の品種改良が多いそうなので、
期待はできない。
多分、自家採取の種をうまく使って時間をかければ
何かわかってくるのかもしれない。
とはいっても、自然が作るので、
環境次第。
今の段階でわかったのは、
いろんな野草茶やお米のお茶もできる、という
ことくらいです。
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お米も付いており、黄金色に変化。収穫できるんじゃないかと思うけど、お米はあまっているそうです。そのため、近日中に草刈機で稲を刈り落とし、耕運機で田んぼをならすはずです。
こうして色々と見ていると、
お米や大豆の可能性って結構あると思えてきました。
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よくわかりました。