
フランスキクイモではなく、白いキクイモが好きになりました。
イヌリンの量が多い、
雑誌やネット上の情報で紫キクイモ(フランス菊芋)が人気です。
私は8年前にキクイモを知り、
紫キクイモ、白キクイモ、紅キクイモの3種類を栽培し始めました。
フランス菊芋が体に良いらしいことは聞いていました。
そのため、紫のフランスキクイモをたくさん蒔きました。
菊芋はどの品種もものすごい勢いで成長しました。
栽培はとても簡単、
ほぼ完全放置で毎年たくさんのキクイモを収穫できました。
7年間では気づきませんでしたが、
今年異変を感じました。
それは、白いキクイモが圧倒的に大きく、たくさん実りました。
さらに紫キクイモが、白くなっています。
はじめは白い菊芋が増える理由がさっぱりわかりませんでした。
ネットでの検索情報でも見当たらず、
色々とキクイモの本を購入し、
調べました。
その中で、紫のキクイモが白くなってしまった、という話はありました。
今日も菊芋を収穫していましたが、
紫の菊芋の色が薄くなっていました。
(白、紫と混植して栽培している場所でのことです。)
毎年菊芋に手を触れているため、
色の変化はよくわかります。
明らかに、紫菊芋の色が薄くなっていました。
さて、ここで考えてみました。
白キクイモが増える、
紫から白になるのはなぜか、
ということです。
単純に考えれば、白い菊芋が生命力が強いことが理由でしょう。
さらに深く考えると、
原点に帰ったと考えるとわかりやすいかもしれません。
なぜなら、キクイモの原産地(起源)は北アメリカです。
アメリカの先住民、インディアンが栽培されていたキクイモこそ、白いキクイモです。
ペリーの黒船が
来航した頃、キクイモは日本に入ってたと言われています。
つまり、白い菊芋は、北アメリカ直輸入です。
原種に近い、在来種に近いということです。
一方で、
紫のフランス菊芋は、ヨーロッパで品種改良された可能性が高いそうです。
色を紫で綺麗にする、
主成分のイヌリンを多くする、
など詳しくは不明です。
しかし、人の手を加えられたことは否定できません。
紫のキクイモが白に変化しつつあるのは、
キクイモが「元に戻ろう」としているのではないでしょうか。
原種に還る。
原点に還る。
不自然なことをしても、元に戻っていく。
紫に塗ったとしても、
元は白いわけだから、
白になる。
正解は不明ですが、
原種に還るのが、
大地の答えだと受け止めます。
在来種、固定種、など種にはこだわりはありました。
しかし、キクイモのことは忘れていました。
紫のキクイモの健康情報に振り回されていました。
私は、大地の答えを真摯に受け止めたいと思います。
答えは白。
高橋玄朴さんのキクイモの本でも、
品種による栄養価等の違いは重要視されておりません。
むしろキクイモの品種改良/商品化すことの懸念を感じました。
改めて白い菊芋を昼に頂いてみました。
みずみずしく、おいしいですね。



白キクイモで良いじゃないですか?