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雑菌と健康

納豆をワラで時々自分で作っていますが、
食品衛生や何かの検査では
おそらくアウト。

ワラ、木箱、真夏で
車の中で常温発酵、
市販の納豆菌なし。

考えてみれば、疑われます。
気持ち悪がる人もいそうです。

でも、お盆に実家に帰って
家で市販の納豆を食べたのですが、
一口で違いがわかりました。

ワラ納豆は、味香り控えめ、
おとなしい。
粘りもやや控えめ。

塩かしょうゆを少しかけるか、
そのままでもいける。

一方で、市販の納豆(3パックでまとめているようなもの)は、何か独特の風味、
香りがしました。

粘りはほぼ均一で
多い。食べやすい。
そしてタレをかけたくなる。

どちらがいい悪いではないですが、
今はもう味控えめな手作りが
いい味だと思いました。

塩か、あるいはしょうゆといった、
単純な調味料があれば尚いいかな、
という程度です。

タレは逆に合わない気がしました。
(直感的な感想です。)

どこの納豆が美味しい、などと思って
納豆をいろいろ手にしたことを
ふと思い出しました。

でも今や、納豆なんて華やかなもの
ではない。地味。

作る方が簡単で、
費用もさほどかかりません。

味はいたって普通、素朴な味です。

発酵器も春から秋の気温が
上がる時期なら不要。

市販の納豆、
ぱかっとあけて、
すぐ食べられる気楽さ、
それなりに良かった。

でもワラで作った方が、
なんとなく後味が
良いです。

なんとなく、うまく説明が
できないのですが、
体が喜ぶような感じがします。

体が感じる味。

やはり説明はできそうにないですね。

もし細かい雑菌の検査でも
するなら、
ワラの中、木箱、
環境、全てがアウトでしょう。

食品衛生法等で、食中毒等が
起こらないように管理することは
ある面大事だと思います。

ですが、行き過ぎ感を以前感じました。

以前の調理場では、まな板は木製禁止、

まな板は樹脂製のみ。
(プラスチックの一種)でした。

使用後は、次亜塩素酸ナトリウム
(ハイターのようなもの)を薄めて
入れた容器に漬ける。

毎回まな板を洗いますが、
それでもお客さんの体内にわずかにハイター、
入るのでは!?と思いました。

とにかく、雑菌で食中毒を
出さないことが最優先でした。

除菌殺菌対策がとにかく
徹底されていました。
毎回アルコール、
手袋、次亜塩素酸〜。

ですが、自家用、自家消費用であれば
ほどほどの衛生管理で
いいのではないかな、って思いました。

納豆の衛生管理基準は
どうなのか知りませんが、
おそらくそれなりの設備や環境は
必須でしょう。

ですが、木材、ワラならではの
良い菌があるはずです。

もしかしたら、多少は雑菌あるかも
しれません。

でも何か良さげな味がします。
ましてや、自作納豆で今まで
体調不良は皆無。

普段から梅干しのような、
殺菌のあるものをとって
いるから、

あるいは、多少の免疫力が
あるかからなのかもしれません。

生活の中で雑菌が入ってくる。

でも、ほどほどに雑菌を受けいれる。

ほどほどに鍛えて
免疫力をつける。

梅干しやニンニクで、
気付かぬうちに殺菌する。

適度に体を動かして、
血流を良くする。

いい流れじゃないかな。

薬を使うわけでもないし。

怪しげな自家製が、
健康にいいように思えてきました。

梅干しと納豆、
とても合う気がしてきました。

オール自家製、がもしかしたら
良いのでは、とふと思いました。



蒸し布ですら、もはや大豆で染まりました。午後から明日にかけて、適当に常温車内
発酵しておきます。
毎回洗っても、蒸し布はもう色が取れなくなりました。
洗おうが、天日で干そうが、
きっと雑菌はある。でも納豆菌が活躍する。
木箱の蓋をして、米袋にでも入れて
準備完了です。

余談ですが、この木箱、
神代杉(ジンダイスギ)かもしれません。
神代杉は地中に数千年埋もれた木ですが、
以前、県内で出てきたそうです。

危うく燃やされそうな木箱でしたが、
手に入れました。昔の人が作ったものです。

今や結構貴重で活用しています。

一つだけ納豆用、
あとはコウジ用にしています。
古い木ならではの有用菌みたいなものが
あるのかもしれません。

見えない、わからない、

でも良さげなものです。

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