見出し画像

映画「グランメゾンパリ」(ちょっとネタバレ)

息子に誘われて、2025年初映画は「グランメゾンパリ」

画面からあふれ出すパリの風景が美しく、スクリーン越しに心地よい空気が感じられる。
お料理が目に美しく美味しい。
ちょっとした事件はあるけど、割とあっさり解決する安心感。
目標は「ミシュラン☆☆☆獲得」、その目的を達成したところできっぱり終わる潔さ。
キムタク演じる尾花シェフの成長を描くと同時に、各々のアイデンティティをどう守り、融合させるか、的なテーマがあって、わりとちゃんと大人の話にもなっていたし。

全体的に「人気ドラマの映画化なんですよ!」的な押しつけがましさが無くて、良かった。

そしてもう一つ良かったのが、豪華すぎないキャスト。
12月に見た「はたらく細胞」などは「今を時めく」的な人たちのテンコ盛りでそれはそれは華やかだったけど、こちらのキャストはなんというか落ち着きがあるというか、あんまりキラキラしすぎてなくて逆に観やすかった、というのは世代感覚かな。

この作品、私はドラマも年末のスペシャルも未見なので、登場人物の関係性がいまいち把握できておらず、この映画をもう少し深く理解するにはせめてスペシャルは、今からでも観ておいた方がいいかもしれないな、と思った。
・・・ので、数日のうちに観てみようと思う。

ただ一つだけ、不満ではないのだけど「う~ん・・・?」と思ったのは、尾花シェフのキャラクター。
まあ、木村拓哉にアテ書きなんだろうと思うのだけど、キムタクと言ったらこういう役、というステレオタイプが出来上がってしまっているのが残念というか。
息子が言うには「こういうキムタク、との需要があるからじゃないの?」と言うのだけど、もっと一俳優として多彩なキャラを演じさせてみてもいいんじゃないの?と、役者好きとしては思うのだ。
私はSMAPキムタクのファンではないけれども、役者・木村拓哉は見たい。
いろんな木村拓哉が見てみたい。

というフラストレーションがちょっとだけ残った映画だった。

結論、お正月映画としては満点に近い秀作だったと思う。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集