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音読 『感受体のおどり』 第2番

 第2番を音読します。

 こしらえがおわって大きな春潮はるーしおと,(以下は略)

『感受体のおどり』006ページより


第2番: おどり・中期から後期(春潮はるーしお月白つきしろ・私)

 これから舞台に出ようとする二人の衣装の描写・・

ゆたかに厚い猩猩緋しょうじょうひのかぶり毛

本文より

 知識がある方にはすぐに「あっ、あれだね」と、日本舞踊の演目がわかると思いますが、私は日本舞踊にも歌舞伎にもまったく縁がなくてわかりません。これかな? というのが以下の映像です。

 おめでたい演目のようです。体幹がしっかりしていないと踊れないなあ。というのが感想です。
 猩々(しょうじょう)というのは伝説上の怪物(あるいは聖獣)で、酒好きの、妖精のような軽やかな存在らしい。それで、背丈の伸びた「私」と「春潮」が師匠の「月白」から

大きな猩猩だ

本文より

と、からかわれているようです。

 その前の行に、

未来から照りかえしてきたらしい野放図な晴朗

本文より

という表現があって、意味がよくわからなくて音読するにも棒読みになりそうですが、第2番を、いや小説全体を何度か読むうち、「青春、って感じかな!」と思いました。

 出てくる漢字の読み方。たぶんあっていると思う・・
相似(そうじ)  雪白(せっぱく) 野放図(のほうず)


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