お話2 トットちゃんと悩むこと
映画「窓ぎわのトットちゃん」を観てから
本の「窓ぎわのトットちゃん」を読み返しています。
たぶん十代のとき、以来です。
最近は、トットちゃんと過ごす日々です。
かわいい本を、ポケットに入れて持ち歩いています。
「トット」は、スワヒリ語で「こども」という意味でもあるんだと、本に書いてありました。
(と、いう偶然を、黒柳さんは、大人になってから知ったそうです。)
だから、「窓ぎわのトットちゃん」は、子どもたち、かつては子どもだった私たち、みんなのことなんだ
そう思いました。
トットちゃんが通っていた「トモエ学園」の素晴らしさが、本の全部を通して、描かれています。
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」
と、トットちゃんに言った、校長先生(小林宗作氏)の言葉が
本でも映画でも、私はいちばんに、涙が出ました。
子どもたちへの愛がつまった、トモエ学園へ
きっと誰しも通いたかった
おとなだって・・・
そう思ったら、もう、トモエ学園に通うりっぱな生徒なのでした。
だから、読んでいて、うれしい。
今日、わたしは「悩み」について、トモエ学園で教わりました。
そのことを少し書こうと思います。
私は小さな頃から、今の今まで
いつも、悩んで生きてきました。
っていったら、みんなだって、そうだと思うんだけど。
私は、なぜか、いつも悩んでいて、夜は、悩むので、いつもなかなか、眠れません。
悩んでいるので、目の前のことと、違うことを考えていたり、思わず違うことをしてしまったり、心がだいたい、違う場所にいたりします。
(たぶん、少しずつ治ってきましたが。)
悩みって、心にも健康にもよくないし、やだなぁ、って思っていました。
でも
“どの教育者もそうであるように、とくに、ほんとうに、子どものことを考えている教育者にとっては、毎日がなやみの連続にちがいなかった。
「窓ぎわのトットちゃん」ボロ学校 より”
という言葉を読んだとき、悩みって、本当は、とても立派で偉大なことなのかも、と思いました。
そんなふうに考えたのは、生まれて初めてです。
小林宗作先生が、私に教えてくれました。
トットちゃんとの日々は続きます。
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