初の婚活パーティー参戦・反省
「今回はカップル成立いたしませんでした」
人生ではじめての婚活パーティーの結果は、司会者さんの淡々としたアナウンスで伝えられた。
7対7のパーティーで、まさかの全員敗北。
マッチング希望の申請は無制限に出せるにもかかわらず。
きっと全員、本命以外に申請を出さなくて、見事に全員すれ違ったのだろう。それか、申請を出さなかった人もいたのかも。
あっという間の1時間だった。
私は初回の参加者だったので、パーティー前に婚活コンサルタントさんとの面談があったのだけれど、そこでつい喋りすぎてしまいプロフィールを書くのが間に合わなかった。
少し遠くから聞こえる、顔の見えない司会者さんの「男性は順番に移動してください」のアナウンス。
そのあとからは、息つく暇もなかった。
男性が来る、何分か話す、プロフィールに星(評価)をつける、
男性が来る、何分か話す、プロフィールに星(評価)をつける、
男性が来る、何分か話す、プロフィールに星(評価)をつける、
男性が来る……
せめて2分ずつぐらいの休憩がほしい。
後半は喉がカラカラになったし、頭に酸素が回らなくなりぼんやりしながら言葉を発していた。
何話せばいいかわからなくて、プロフィールの趣味欄に「YouTube」を書いている人には全員「何を観ますか」と質問していた気がする。
それでも一応、好印象だった人はいたのでマッチング申請をしてみたものの…。そんなに甘くない世界だったことが分かった。
「全員がマッチングできなかった」という事実と、パーティー終了時に表示された「あなたには2件のマッチング申請が来ていました」という通知には、少し救われたかもしれない。
おかげで「はじめての婚活パーティー頑張った」と、達成感を得ながら帰れた。
自室に帰るまでは、よかった。
自室にいると無意識にやってしまう、一人反省会。
昼間の行いを勝手に振り返り、自分の言動にダメージを受ける。
で、ただダメージを受けるだけならよかったのに、今回は自分へのダメ出しを明確に言語化できてしまった。
痛みが伴うけれど、自分への戒めのために、ここに書き出してみる…。
①自分の需要を考えていなかった
今回の参加者層は男女ともに25歳~35歳。
その中で、私(27歳)がマッチング申請を出したのは、同年代と年下の男性の2人。
年齢で選んだつもりはなく、無意識だった。
そして、私にマッチング申請をしてくださったのは、みな30代の男性。
…はっ!そうか!
25歳~27歳とかいう、そんなにまだ結婚焦らなくていい男性たちが、わざわざ同年代・年上を選ぶわけがないんだ!(まして低年収で幼い容姿の女性など)
女性参加者たちはお互いに顔を合わせる時間が無かったので、他の女性の年齢層はわからなかったが…。もし参加者のほとんどが自分より年下だったら、私が選んだ男性たちは確実にそこに流れていっただろう。
真実は確認しようがないけれど、これに気づいた時なぜかすごーく恥ずかしくなった。
②自らネガティブキャンペーン
自ら余計なことをベラベラと喋ってしまっていたと思う。
料理の話になったときに「実は私料理得意じゃなくて…」
仕事の話を深堀されると「実は転職歴が結構あって…」「転職したてだから、まだ仕事についてあまり語れなくて…」
家族の話になると「恥ずかしながらまだ実家暮らしで…」
なんで聞かれてもないのに自分から弱点さらしたんだ。あほ。
私は生来、要領と覚えがわるくて何かと失敗が多かった。
それゆえ、他者から「失望される」ことをひどく恐れている。
そこで身についてしまった悪癖が、自らネガティブキャンペーンを行うことだった。
自分に向けられる評価のハードルを下げておきたい。
あとで「こんなこともできないのか」「そうなんだ、なーんだ」とがっかりされたくないから、先に予防線を張る。
なにも婚活パーティーに限ったことではなく、職場でも家庭でも、ずっとずっと…。
…とはいえ、数分しか話せないあの場でそんなこと言わなくてもよかったのに。無意識にやってしまうからこわい。なさけない。
③良いと思った相手に、品性知性の無さを晒す
こんな私でも、共通の話題を見つけたときなんかはテンションが上がっていた。テンションが上がると、ついつい素が出てしまう。
緊張している場では過剰なぐらいの敬語をつかい、お上品な雰囲気だけは醸し出せる私だが、普段は自室ベッドの上で冷凍パスタをすすれるぐらいの品性である。
緊張×高テンション×素で、しだいに本来の落ち着きのない、甲高い声の早口な話し方が現れてしまう。
「めっちゃ」「~って感じで」「こう、ぱぱーって(擬音)」
「(大きなジェスチャー)」
はぁ…。
他の女性参加者さんがどうだったかは分からないけれど、たぶん一番落ち着きがなかったんじゃないか。
しかも、目を合わせるのが苦手なので焦点ブレブレだったとも思う。
素を出すほど、打ち解けるほど、好ましい相手ほど、好かれなさそうな言動をしてしまうなんて。
え、詰んでないか?
そういえば、そういえば、子供のころから「自分から好きになった人」とは進展させられなかった気がする。
つまり「好きな人には、好かれない」
あー…詰んでる。
以上が、今回のダメ出しポイント。
へこむ。
マッチングできなかったことよりも、「好きな人には、好かれない」と気づいたこと。これが自分に効いた。
現状、気になる異性との関係も怪しくなっていたところなので、マジで効いた。つらい。
次回の参加は未定だけど、もしまたあのような場に出席するなら
せめてこれは、気を付けよう。
・聞かれていないことで、自分を下げない。
例:「料理は得意ですか?」と質問されない限り、「料理苦手です」とは言わない。
・よけいな枕詞をつけない。
例:「恥ずかしながら」←これが口癖なのまずい。
・自分の気に入った相手よりも、自分を気に入ってくれた相手。
例外:私が都市暮らし派であるのに対し、お相手が「最近山奥に家を買いまして。そこでパートナーと農業をするのが夢です!」と、決定的な価値観の相違があった場合は無理にマッチングしない(実話)。
マッチングしなかった帰りに、先ほど面談した婚活コンサルタントさんからチケットを頂いた。
「弊社の結婚相談所の会員のプロフィールを閲覧できるチケットです」と。
どうしようかな。
結婚相談所、多少興味はあるけど、まだ入会する気分にはなれないな。
医療脱毛契約したばかりだから、お金もない。
一回情報入力したら、きっとずっとセールスの電話とか来るんだろうな。
婚活コンサルタントさんは優しくて良さそうな人だったので、なんとなく名刺は捨てにくい。
「婚活は、逆算することが大切です」
「5年以内(32歳)までの結婚をお望みですか。でしたら、プロポーズから入籍するまで大体1年前後かかりますので、29歳頃にはプロポーズをされたいですよね。」
「その前に、交際期間も必要ですね。つまり28歳頃には、結婚を前提とした交際相手を見つけたいところですね…」
コンサルタントさんの言葉を思い出す。
たしかに、そうなんだよなぁ。
今の自分には、そんな未来想像もできないけど。
一旦チケットは引き出しにしまい、今後の動き方については明日また考えてみよう。今度はゆっくり話せそうな街コンも検討しようかな…。
いつか、ご縁がありますように。
野乃
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