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「中学生のうちにやっておくべきことは何ですか?」
この前、ふとPodcastの番組を聴いていると、中学生リスナーからの質問で
「中学生のうちにやっておくべきことは何ですか?」という質問に答えていた。
僕がつい行ってしまう癖の一つが、時間を巻き戻せたら次はどうするのか?を考える。プライベートでも仕事でも、その選択が本当に良かった・最善であったのかを考える。
決して意識が高い反省などではなく、ただただ「もしやり直せたらどうするか?」を考えるのが好きだ。
「中学生のうちにやっておくべきこと」
僕だったら何と答えるだろうか。
もし戻れたら何をやり直すだろうか、とここ数日考えてみた。
正直、中学校にあまり良い思い出がない。
多感な時期だ、とは言い逃れできないレベルで荒れている中学校であったことは鮮明に覚えている。窓ガラスが割れることなんて日常茶飯事であったし、緊急学年集会が行われ、生活指導の先生が涙ながらの話なんて耳にタコができるほどきいた。
そんな刺激的な日常の中で、刺激がない毎日を送っていたと思う。
起きて部活をして、授業を受けて部活をして週に何日かは塾に寄って帰る。
休みの日も部活動中心の生活。
地方の中学生の生活なんてこんなものだ。
アオハルなんて遠く、どどめ色の景色しか見えない回し車の中をただひたすら駆けるのだ。
ただふとした瞬間に、「なんとなくこの匂い知っているな」「なんとなくこの感情を味わったことがあるな」「なんとなくこの景色を見たことがあるな」と思うことが、大人になって初めてある。
「なんとなく」 この「なんとなく」は、小学生の時よりもどこかへ行ける範囲が広がり、人とのつながりが増えた中学時代に初めて体験したものが多い気がする。
そして、この「なんとなく」は自分自身が、“こちらだ“と思って選んだものの結果感じられたものだと思う。
人生はたった一つの選択で何かが決まるなんてことはない。
選ばなかった選択が正解であったかもしれないし、選んだ選択が正解であったかもしれない。
時間を戻すことができないから、毎回「正解」のルートに辿り着くこともできない。
だけど、自分で選んで進むからこそ、少しだけ自分のことが好きになれたりするのかなと思う。
「中学生のうちにやっておくべきことはなんですか?」
この問いの答えを、私から回答できるとしたら、「思うままに選んでみる」なのかな。と思いながらPodcastを聴いていた。