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「おじさん」の当事者研究がいると思うって話。

 最近、「おじさんのジェンダー決めつけ発言」が相次いでニューストピックになっているのだけど、これ、自分もおじさんなので他人事ではないから自己分析しておきたい。というのも、深いところにある世界観みたいなものがあってそこから出てくる発言だから、いくら言い回しを変えさせても同じことが繰り返すと思うの。

 まあ、この「おじさんという括りも」そもそもジェンダー決めつけなんだけどね。「おじさん」と、一種の蔑称で呼ばれる行動パターンが観察される人々の世界観はなんなのか、っていうことを、自分自身もおじさんのひとりであると仮定して自己分析してみるっていうことをしてみようと思うって話で。

 ところでこないだお友達からこんなサイトを教えてもらって、診断してみたら、僕のセクシュアリティは「クエスチョニングノンセクシュアルパンロマンティック」というものに分類されるというのだという。意味するところはググってもらえればよほど詳しい情報が出てくるからここでは省略するが。もちろんこれは、ごく簡易な診断なので、大雑把な分類ではあるだろうけど、それでも一般的な「男・女」よりはよほど解像度は高いと言える。

 ここからいえるのは、僕も自分を「おじさん」などと言いながら、実はおじさんにも多様性があってひとくくりにできないってことで。「女性」とひとくくりにできない、という意味では、「男性」もひとくくりにできない。てことは、やはりまずは自分自身が抱いている世界観の「当事者研究」がいるんだろうなと思うんだね。

 では僕(ら)はどんな世界観を持って(しまっているの)かってはなしで。それは思うに、「男性らしさを求められ、囚われている自分たちへの悲哀と、一周まわった自虐ギャグ」みたいなことではないかと思うのだ。

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