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#読書感想文
まちづくりはスーパーヒーローがいたから成功するのではなく、まちづくりが成功する地域は制度的にスーパーヒーローを作り出すのかも仮説〜木村隆之. (2015). 「まちづくり研究およびソーシャル・イノベーション研究の理論的課題に関する一考察」.
従来のソーシャルエンタープライズ論は「社会起業家」の特異な能力に偏っていた 木村隆之. (2015). 「まちづくり研究およびソーシャル・イノベーション研究の理論的課題に関する一考察」.『経営学論集』第26巻第1号を読みました。 日本でもゼロ年代から盛んになったまちづくりにおける社会的企業、ソーシャル・エンタープライズの研究だが、本論文は、まちづくりの成立プロセスの説明が社会起業家という特異な能力者の存在に依存しがちであった点を指摘する。 それゆえの限界もあったと指摘
クリエイティブ・クラスの緊急避難としての地方移住 − 松永圭子・尾野寛明編著、2016『シリーズ田園回帰5 ローカルに生きる ソーシャルに働く 新しい仕事を創る若者たち』一般社団法人農山漁村文化協会
本書を出版する一般社団法人農山漁村文化協会(以下、農文京)は、もともと農林水産省所管の公益社団法人で、2013年に一般社団法人に移行した出版社である。その性格ゆえ、農業、健康、教育などの分野の書籍等を扱っている。 農文京の理念は下記のように説明される(農文京ホームページ:「ご案内」より )。<近代化は、あらゆる場面で生産効率を高め便利な生活をもたらし>た。しかし一方で<自然と人間の関係を敵対的なものに変えて>しまっている。これを解決するために<都市と農村の関係を変え、自