マガジンのカバー画像

読むまちづくり

483
まちづくり絡みの話をまとめています。随時更新。
まちづくり絡みの記事をまとめたマガジン「読むまちづくり」。 月額課金ではなく、買い切りです。なので…
¥990
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

「パブリックからの逃避」としてのプライベートの話。

 面白い記事を読みまして。  薬物のようなモノに対する依存ではなく、プロセスや関係性への依存の場合はどうだろうか。 「仕事を一週間頑張ったから痴漢してもいい」 「女性専用車両に乗っていない女性は痴漢をされたい人だ」 こんなことを言うのは、どんな人物か。性欲の強い脂ぎった男か、それとも欲求不満なオタク男性か。だが、それは、ネトウヨは冴えない若い男性だと決め付けるのと同様に、全く間違っている。『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス、2017)などの著者で、精神保健福祉士・社会

「人のことを悪く言って得することはまずない」のになぜ人は人を悪く言ってしまうのか。

 色んな所で何度か言ってることなんすけど、「人のことを悪く言って得することはまずない」んすよね。大抵の人の場合、むしろ損失の方が大きいんです、僕の40年くらいの人生経験では。多分、それ割と多くの人にとって「わかるー」な経験なんじゃないかなと思うんですけどね。  それでもなぜか人はそうするんすね。これはなんでだろうと。で、その説明として一つありえるよなあと思うのが「人は貧しいと利子を生む元本に手をつける」というシンプルな理屈で。  資本は一定蓄積すると利子を生みます。貯金す

マインドフルネスのいう「あるがままに見る」の逆って、「特別な体験に対する期待をしながら見る」ってことなんじゃないかと思ったって話。

 ここ6年くらい、瞑想を趣味で練習してまして。いろいろ教書を読んでみたり、お坊さんのやっている講座に通ってみたりしてきました。2010年代って、日本のエグゼクティブの間でマインドフルネスが流行りだした走りの時期だと思うんですけど、僕が瞑想を始めたきっかけはささいなことで、この時、歯の治療をしたんすね。基本僕は虫歯ってないんですけど、親知らずのちょうど影になっているところが、もう十何年かけてじわじわ食われていたようで。結局、細菌が神経に達していたみたいで、神経を殺すことになった

日本語の「責任」とは「俺の荷物を運ばせてやってもいいけど、壊したら弁償しろよ」という意味っぽいって話。

 「責任」っていう言葉があるんすね。娑婆で生きていると一回は口にしたことがある言葉だと思うんすけど。「私はこの件に責任がある」とか「どう責任をとるんだ」とか。日常的に使う言葉なんですが、基本的に漢字二文字からなる言葉って、中国語由来なので、ちょっと意味がよくわかりません。日本人は昔から外国の言葉をそのまま取り入れて使うという癖があるっすよね。今なら「ソリューション」みたいなことですかね。実際どんな意味かは、「やまとことば」に直してみないとよくわかんないっすね。  英語だと、

「ボランティアは金にならないから嫌だ」けど「確実に対価が得られるクライアントワークは好き」な学生さんのお話。

 大学でまちづくりとか、ボランティアについて教えているんですけど、学生さんにまちづくりとかボランティアの話をすると、「ボランティアは金にならないから嫌だ」っていう話が返ってきがちなんですね。だから彼ら彼女らに、じゃあどうすれば地域活動に参加する?って聞くと、お金もらえるならやるよというわけです。  裏返せば「確実に対価が得られるクライアントワークは好き」ってことで。すると人は起業家になるよりサラリーマンを目指すわけです。クライアントワークとしてバイトすれば何千円かはもらえる