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読むまちづくり

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2018年10月の記事一覧

あいつがムカつくのは、あいつのせいではなくて、気圧のせい

 就職活動の面接ってあるじゃないですか。あれ、受かりやすい時間と受かりにくい時間があるんだと何かの論文で読んだことがある。午前11時くらいが一番厳しくて、午後1時ごろは受かりやすいんだとか。なんでも、11時くらいは、空腹感や血糖値の低下が生じて、気分が不機嫌になるので、判断を厳しくするんですって。一方で昼飯食べた後は満腹感でホッとしていて、ご機嫌になるので判断がゆるくなるとか。人間ってちょろいっすよね。  フレイザーの金枝篇で有名な王殺しっていうのがありまして。昔の人は、「

「人と認知できる範囲の間」に収まる存在のことは「人間」と呼べそう

 「人ならざる怪物」を指す言葉で「人外」ってのがあるじゃないすか。人の予想を超える存在だから「人外」。てことは「人と認知できる範囲の間」に収まる存在のことを「人間」と呼べそうだなあと。  ちなみに辞書的には、「人間」はもともと仏教用語で、「世の中」とか「人の世」を意味したそうです。「人と人の間」ってことですね。「人間」に「人」そのもの意味が加わったのは江戸時代以降だそうです。江戸時代以降は「人間じゃないと人ではない」ってなったってことかもしれないですね。  さて、上の話に

まちづくりにおける「にぎわい」の正体と、まちの「共時性」〜あるいは「にぎわいポルノ」の正体について

 「まちづくり」というところの「まち」っていうのがなにかっていう話がありまして。まず定義しないと話がしづらいのでよくこの話をしています。  「まち」っていうのは「町」と書く字で、「田(田んぼ)」と「丁(交差する道路)」からなります。田んぼとは生産インフラ、道路とか交通インフラのことなので、どうもこの私達の生活に便利なインフラが集合している状態を、私達のご先祖様は「町」と呼んだらしいです。  一方で、インフラだけ集まっていても、そこに人の姿がないと、まちっぽくない。むしろ「