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読むまちづくり

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2018年7月の記事一覧

コンビニで100円の買い物にフルスイングで切れるクレームおじさんの発生メカニズムとは?

 こないだ、夜中に排水口の上でうずくまっている人が居て、「すわ妖怪か」と思って、ぎょっとした。前後の因果関係が想像つかない人間っていうのは、「妖怪」に見える。  しかしそれはあくまで「見える」という話であって、現実に妖怪であるというわけではない。人間の営みが一見不合理に見えたとしても、案外本人の中では一貫した因果関係があるもので、その因果を理解することが、他者理解というもんである。また、そこんところの理解は、相手の行動原因が不明であることから生じるストレスを緩和したり、適切

「礼儀正しく時間を奪う行動様式」は、どのように合理的であったか

 こんな記事を読んだ。 会議もそうで、会議室を予約してメンバーのスケジュールを調整する。ビジネスパーソンなら誰もが一度は通ってきたであろうこの流れも、澤氏に言わせれば「コスト」。「外資系から日本企業へ転職した知人に『最近どう?』と様子を尋ねたら、『メッチャ悩』んでいる」という予想外の答えで、その理由を聞くと、考える時間がないのだそう。  よくよくワケを聞くと、「先月の営業の数字を確認して欲しい」と話を受け「では、メールでお願いします」と返すと「いやいや、あなたにメールで報告

「つまらない」と「くだらない」

 なんか似てるっぽいけど、どういう違いなんだろうと考えて、辞書を引いてみた。あ、これまで長いこと「趣味は何ですか?」と聞かれて「無趣味です」で通してきたんだけど、趣味っぽいものに気づいた。それは「辞書をひくこと」と「論文をディグること」だ。  それはさておき。  「つまらない」とは、満足感がなくてさみしい、とか、不利益でばかばかしい、という意味だ。  ではなぜ「つまらない」と表現するか。「つまる」というのは、「思考が行き詰まる」という意味を持っていて、そこから転じて「納

「標準世帯」っていうのは、政府の思う「世帯一般のあるべき姿」であって、「最頻出世帯」ではないっていう話

 こんな記事。  総務省(当時は総理府)の「家計調査」において標準世帯の調査・集計が始まったのは昭和40年代で(※2)、この頃に標準世帯という用語が一般化したようである。日本の世帯を世帯人員と有業者数(※3)で分類すると、昭和49(1974)年時点では、世帯人員が4人で有業者数が1人である世帯が最多で、総世帯数の14.56%を占めた。当時としては、「4人世帯・有業者数1人」こそが標準世帯であり、この世帯における収支の動向が日本の縮図を示すと言っても差支えなかっただろう。  

よく企画書を書くときに聞かれる「目的」と「目標」と「狙い」の違いとはなにか?

「目的」と「目標」の違いとは? まず、こういう場合は辞書をひいてみましょう。  「目的」とは、「目標に比べ抽象的で長期にわたる目あて」のことで、「人生の目的を立身出世に置く」というように使われる言葉です(小学館大辞泉)。つまりぼんやりとしていてポエミーなものなんですね。  一方で「目標」とは、同じく目あてなんだけど、「目ざす地点・数値・数量などに重点がある」そうで、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」というように使われる言葉です(小学館大辞泉)。