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メモ用詩『産声』

雪を踏みしめるとき
大地を踏みしめるとき
故郷の土地
空気を感じるとき
私の身体の中心が
故郷の風土と
深く結びついていると感じる
地母神のへその緒から
大地の力なるものが
ゆっくりと全身を満たすかのよう
すっかり赤子にもどり
この胎内から産まれ
声を上げ
再び歩き出す