メモ用詩『荒佛師』
肉刺だらけの手
節くれだった指
握るは鑿と槌
丸太を前に祈る
丸太を見て
丸太を見ず
柱なる像を見出す
もはや眼は
見るものではなく
静と動が混在し
忘我と静寂のなかに
一刻一刻
ひたすらに彫る
おのが姿を見ゆ
滲む汗
登る湯気
炎
喜怒哀楽
鬼
狂気乱舞
知らぬ間に
夜が明け
眼が覚めしとき
おのが目の前に
仏像を見る
肉刺だらけの手
節くれだった指
握るは鑿と槌
丸太を前に祈る
丸太を見て
丸太を見ず
柱なる像を見出す
もはや眼は
見るものではなく
静と動が混在し
忘我と静寂のなかに
一刻一刻
ひたすらに彫る
おのが姿を見ゆ
滲む汗
登る湯気
炎
喜怒哀楽
鬼
狂気乱舞
知らぬ間に
夜が明け
眼が覚めしとき
おのが目の前に
仏像を見る