メモ用詩『夜明け』
吹き出す
苦しみ
不安に押しつぶされ
社会のなにもかも
全てに恐怖する
どう生きればいい
捉えて離さない
複雑な感情
夜明けだ
昨日が終わり
今日が始まる
まっさらな今日という日が
不快にさせる
私の心は幼く
駄々をこねる
子どものよう
感情の波に
流されるまま
死を望みながら
死ぬことはできない
惨めで憐れな
腐りきった性根
日に日に
強い腐臭を放ち
いっそう腐敗がすすむ
恐くて仕方がない
どうすればいいと
繰り返し
わからないと
繰り返す
舞台は静まるも
幕は下りない
観客は誰もいないのに
孤独は
幽霊のように
舞台を歩き回る
いっときの夢を見て
仮面の下に
不安や悩みをひた隠す
仮面舞踏会
憐れんでほしいがため
仮面を剝いで
醜い面をさらけ出す
心のなかは
嘘いつわりでみちている
顔も心も醜いまま
見たくないもの
見ないため
現実という
夜明けから
逃れんと
ひたすら馬に
鞭をくれ
早駆けしようが
追いつかれよう
太陽が昇る
自身の姿を見よ
隠す必要もなく
恥じることもなかった
振り返り見よ
道なき場所に
道を作り
歩き来た道を見よ
遥か彼方まで
広野がひろがる
私は立っていた
暗闇のなかでは
気付かなかった
あゝ
恐れる必要はなかったのだ
今日という日を
ただ迎えればよかったのだ
明日のために