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メモ用詩『ベドウィンの詩』

ベドウィンの若者が
歌った詩は
夜の砂漠
焚き火の
火の粉と
ともに舞った
誰の詩かと
尋ねたが
彼は天と地と
水平線を
眺めるだけで
答えはしなかった
私は私の詩を歌った
砂漠の闇は
すべてを受け入れ
何もなかったかのように
静寂が寄り添い
ベドウィンの若者が
私の詩を歌った