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ワンネスへ導くフレーズ #1
「私という成り立ちは、対象の無い気づきに気づいているか?」
「私」とは、成り立ちである。構成要素を分解していくと突き抜けてしまう。生まれて、変化し、消えていくまでの一時的な成り立ち。
それは、一つの海に現れた海流のよう。
一つの海とは、気づき。
「私」が消えても、消えることはないという気づき。
「私」は、一つの気づきの上に成り立っている。
「一つの気づき」と「成り立ち」による二重構造。
成り立ちが、秩序の乱れが存在し得ない一つの気づきに帰ることを瞑想と呼んでいるのでしょう。
瞑想は、言葉ではできません。言葉は、二元の世界だからです。
だから、一つの気づきに「気づく」ことが大切でしょう。
一つの気づきに気づきたいが、一つの気づきとは?
それは、「対象の無い気づき」のはずです。
鐘の音に気づいているとしましょう。気づきの対象となっている鐘の音が、どんどん小さくなり、ついには、消えてしまっても気づきが残っているでしょう。その残った気づきに気づき続けるのです。
「私という成り立ちは、対象の無い気づきに気づいているか?」と自分に問いかけると、言葉主導の状態から気づき主導の状態へと切り替わり、二元の世界から少しでも解放され、自動思考も途切れることでしょう。