【体験レポ】ルーフテント付きジムニーシエラで女子一人旅〜紀伊半島の秘境目指して300kmの旅
こんにちは、アウトドアライターののんびり風子です。
今回は、ルーフトップテントのついたジムニーをレンタルして、紀伊半島の秘境とよばれる和歌山の「静閑瀞(せいかんとろ)」めざしてロングドライブをしてきたのでレポートします。
舞い込んできたグッドニュース
ある日、キャンピングカーのレンタルショップ「伊勢志摩Camperわっくわく」の店長から、ルーフテント付きのジムニーシエラで川遊び体験ができるコラボ企画があるからやってみない?とお誘いを受けました。
しかも、「ライター枠」「インフルエンサー枠」というのがあって、ライターの端くれである私も、お得に体験させてもらえるらしい。
ドライブが好き!キャンプが好き!川遊びが好き!な私にはこれ以上にない企画!
前のめりになりつつ手を挙げ、晴れてモニターとなったのでした。
目的地は紀伊半島の秘境「静閑瀞(せいかんとろ)」
風子:ところで行き先は?
オーナー:「静閑瀞」っていうところに行ってもらいます。
風子:は?セイカン?トロ?どこ、それ?
オーナー:三重県と和歌山県の県境のあたり。
目的地は「静閑瀞」。初めて聞きました。
なんでも、紀伊半島の秘境と呼ばれているところだとか。
冒険要素が加わり、ますます楽しみになってきた!
しかも、今回はコラボ企画なので川遊びはすでに手配済みで、わたしは水着をもってただ集合場所に向かうだけ。
至れり、尽くせりの企画に、ただひたすら感謝するのでした。
まずは伊勢でルーフテント付きジムニーを借りる
車を貸してくれるのは、「伊勢志摩Camperわっくわく」というキャンピングカーレンタルのお店。
以前はキャンピングカーをお借りしましたが、今回の車種は人気のジムニーシエラ。
ルーフテントは大阪のGIWORKS製、しっかりした作りで安心感ばっちり。
ショップでルーフテントの使い方、サイドオーニングの広げ方をレクチャーしてもらい、申込書にサインをして手続き完了。
キャンプ道具のレンタルもしてくれるので、手ぶらで行っても大丈夫。
もちろん、有料ですが足りないものはここで揃えられるのもありがたい。
今回は、絵になりそうなコールマンのホーローの白いお皿を借りました。
オーナー夫妻に見送られ、いよいよ出発!
「行ってきま〜す!」
伊勢志摩Camperわっくわく公式サイト:こちら
Go West。 まずは紀伊半島を横断
せっかく和歌山に行くのだから、いろいろなところに行ってみたいな。
しかし、時間には限りがあるので、あえて観光地をはずしてドライブを楽しむことにしました。
心を無にして、ただひたすら運転する・・・楽しいドライブになりそう。
アウトドアスパイス「ほりにし」の聖地へ
和歌山といえば関西屈指の品揃えと言われているアウトドアセレクトショップ「Orange」があります。
キャンプ愛好家の中ではたいへん有名なアウトドアスパイス「ほりにし」の本拠地。
キャンプ好きとしては、ぜひ訪ねておかねば!
ということで、伊勢から西へ約145km。緑鮮やかな山々を抜けながらドライブを楽しみます。
伊勢から国道166号を西に進み、奈良県吉野町のあたりで県道に入る。
道はよく整備されていて走りやすく、疲れないのでおすすめ。
休憩をはさみながら昼前には到着!
キャンパーの聖地アウトドアショップ「Orange」はうわさ通りの品揃えで、ところ狭しとキャンプ用品が並んでいます。
普段はネットでしか見ないようなギアも並んでいたりして、スタッフのみなさんのキャンプ愛の深さが感じられます。
隣にはアパレル館もあり、アウトドアで楽しく遊ぶためのウエアも充実。
当然ながら、アウトドアスパイス「ほりにし」も本気で陳列してあり圧巻。
店の外には自動販売機もあり24時間購入可能これには驚きました!
いろいろと買いたくなるのをぐっとこらえて、友達へのお土産に「ほりにし」やアウトドア用蚊取り線香などを購入してそろそろ次の目的地へ。
元日本一、谷瀬の吊り橋(十津川村)でちょっと休憩
アウトドア関連のショッピングを堪能したので、ここで折り返し。
ドライブ旅行の後半戦は約150kmのドライブです。
今度は同じ和歌山でも南方面。国道168号で紀伊半島をななめに南下し、宿泊地のある和歌山県新宮市をめざします。
いくつもの峠道を越え、十津川村に入ると「谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)」に出くわしました。
村営駐車場があったので車を停めて(800円)、気分転換のお散歩。
看板には「日本一 谷瀬の吊り橋 長さ297.7m 高さ54m 十津川村」と書かれていましたが、今は茨城県の竜神大吊橋にその座を奪われてしまったそうで、公式HPでは「日本有数の」という表記になっています。
長い吊り橋は足を踏み出すたびに揺れるし、足元の板の隙間からは下の景色が見えるのでスリル満点。高所恐怖症の人は覚悟した方がいいと思います。
しかし、橋の真ん中から見下ろす広々とした川、緑豊かな山々はなかなか壮観。ぐるっと回れば360度の景色が楽しめるので、ロングドライブの休憩におすすめですよ。
海外からの熊野古道巡礼客でにぎわう小口自然の家
谷瀬の吊り橋からまたもや山間の道を進み約1時間半。今晩のキャンプ地「小口自然の家」に到着です。
廃校となった中学校を改装したキャンプ場併設の宿となっていて、宿舎はどこかかわいらしい。
キャンプで泊まる人もお風呂に入らせてもらえてありがたかったです。
ここは熊野三山の那智大社と本宮大社をつなぐ熊野古道「大雲取越・小雲取越」の中間地点で、熊野巡礼者の重要な拠点となっているとのこと。
面白いのは、宿泊客の大半が外国からの旅行者。
世界遺産でもあり、海外のトレッキング愛好者にも「Kumano Kodo」として話題になっています。
宿に出入りする人たちはほぼ全員バックパックにトレッキングポールというスタイルだったのはこのためだったのね!
ルーフテントが珍しいのか、見物に近寄ってくる海外からの宿泊者たちもちらりほらり。
「息子がジムニー大好きなんだ。写真をとっていいかな」
「これはどこで買えるの?私は今神戸に住んでいるのだけど・・・」
など、結構人気者になれるのですが、いかんせん英語。
しどろもどろで対応しつつも、最後は美しい自然がいっぱいでこのあたりはすばらしい、旅は楽しい!となって大団円。
めずらしい車に乗っていると、こうした交流も楽しめるというおまけつき。自分も海外旅行をしているような気分で楽しめました。
ワンタッチでラクラク車上泊キャンプ
ワンタッチで立ち上がるルーフテントですぐに寝床の完成!
今日は、はりきって330kmの道のりを走破しました。
平日ということもあり、車は少なく、ワインディングロードも快適に走ってこれましたが、そこそこ疲れているみたい。
こんなときは、テントの設営はてっとり早く済ませたい!
その点ルーフテントはラクなのです。
はしごをとりつけ、ロックをはずして屋根を起こすだけですぐに完成!
おかげで、くつろぐ時間をたくさん確保できます。
買ってきた缶ビールとサラダチキンで一人お疲れさま会。
この日は晴れていたので、サイドオーニングは早々にしまって星を楽しみました。
いよいよ明日は「くまの・川遊び部」佐竹さんと合流してパックラフト体験。
早寝をして備えることにしましょうか。
星空を見上げて眠りに・・・
さて、ここで問題が起きました。
体力温存のために早く横になったのですが、夜がふけるにつれ星がよく見えてきたのです。
「あ〜、寝るのがもったいない」となり、結局ゴロゴロしながら気がすむまで星空を眺めてしまいました。
ルーフテントで寝るということは車の上に寝ること。視線を遮るものが少なくなり、星空が近くなるような気がします。
窓部分も3方向がメッシュになるので、どんな格好で寝転がっても星が見えるシステム(笑)。これはクセになってしまうわ。
爽やかな朝!鳥のさえずりとともに目覚め
いつごろ眠りに落ちたのかしら、鳥たちのにぎやかなさえずりで目が覚めました。
まわりはまだ薄暗いけど、すぐに明るくなるはず。
二度寝はもったいないので、ゆっくりと朝ごはんの準備を始めます。
メニューは、定番のトーストと目玉焼きにコーヒー。
朝ごはんっぽくて気に入って、最近のお気に入りです。
エネルギーを蓄えて、今日のアクティビティへ!
仕上げのコーヒーを入れているところで、今日の主役「くまの・川遊び部」の佐竹さん登場。
はじめましての挨拶をして、コーヒーを飲みながらさっそく本日の打ち合わせ。
今回は、パックラフトで静閑瀞という秘境を巡るツアーに挑戦します。
説明を聞けば聞くほど、楽しそう。天気もいいし、今日は絶対いい日になる!
期待で胸を膨らませ出発の準備にとりかかりました。
パックラフト体験記はまた後日。どうぞお楽しみに。
まとめ:ドライブ&キャンプ好きにはたまらないルーフテント付きジムニー
今回初めてルーフテント付きジムニーを借りて一人旅をしました。キャンピングカーではちょっと手に余るなと思っていた私には好都合!
山道もよく走るし、街中の狭いパーキングスペースにも難なく駐められて扱いやすいなと思いました。
加えてテントやオーニングがついているので、すぐにキャンプもできる!
観光やドライブに時間を費やしまうとキャンプサイトでゆっくりテントを設営している時間がなくなりがち。
ところがルーフテントはワンタッチで展開できるので、ストレスフリー。
夕方まで動き回っていたい人、アクティビティに専念したい人にはぴったりだと思いました。
しかも、三重県の伊勢が起点なので伊勢神宮に立ち寄ることも可能。お伊勢参りをしてからのドライブもよさそうです。
伊勢方面におでかけのみなさん、今度はお伊勢参り&キャンプなんていうのはいかがでしょうか?