思い出の中 くっついてた
もう、3年半以上も前のこと。
もうあの時みたいに、悲しくてつらくてしんどくて、身体がぜんぶつぶれちゃうんじゃないかと思うような、どうしようもない気持ちになることもなくなった。
それなのに。
こういう歌に出逢うと、今でもブッ刺さる。
この気持ちは、ずっとずっとこれから先もわたしにまとわりついてくる。
たしかにあの時は、これからどうやって歩いていけばいいのか、わたしはどうやって息をしていたのか、分からなかった。
時が経って、普通にしゃべれるようになった。
それはいいことだと思った。
でも、なんか悲しいよな、という気持ちも、分からいでもない。もうなんか、悲しいとか、悲しくないとか、ひとことでは表せない気持ちだった。
4年も一緒にいると、そりゃあひどい時だってあった。
どっちかがひどい時も、どっちもがひどい時も。
そんな時もずっとずっと一緒だった。どこかがくっついているのだと、信じていた。
離れるなんて知らなかった。
もう、離れてから3年半以上経った。
一緒にいたのは4年とちょっと。
離れてからの時間が、一緒にいた時間を追い越すまであと少し。
今もこんなに拗らせていること、あなたはきっと知らない。
それでいい。
この気持ちは、わたしの一生の宝物なのだから。
宇宙で息をして / aiko