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自分が惹かれるものは変わらない。ずっと心の中にあって、見つけてくれるまでただ待っていた。

私は新卒で入った会社を辞めてみて、気づいたことがあります。
それは「自分が惹かれるものって変わらないんだな~」と思ったことです。

私は会社員を辞めた理由として「仕事以外の時間がほしかった」「心がどんよりしている自分に区切りをつけたかった」などがあります。

なぜなら、このまま仕事を続けながら、仮にやりたいことをやれたとしても、「心の底から楽しめない」「休みの日でも仕事のことが頭から離れない」一度仕事と自分を切り離したかった。どうしても今の仕事から距離を置きたかったのです。

退職をして1か月間は、自分のやりたいことに時間を使えて、いろんな場所へ駆け回っていました。やりたいことといっても、それほど大きなことではなく、スマホ料金や保険を見直したり、ハンドメイドに挑戦したり、料理をしたり、部屋の整理をしていました。実際にやってみたことで、どんよりした気分が少しずつ晴れていき、それこそ元の自分に戻っていった、帰ってきた感覚になりました。

今までずっとやりたいと思っていたことができる瞬間は、自分の中からエネルギーが満ち溢れてきて、充実した1か月間でした。自分の周りを整えたことで、その波が終わり、落ち着きを取り戻していきました。そして、一番の課題である「自分のやりたいことは何なのか」を考える時間に費やしていきました。

私は会社員として働いていた時、日々感じたことや考えたことをメモしていました。それが2年分溜まっていたので「それを整理すればきっと何か方向性が見えるんじゃないか?」というかすかな希望を抱いていました。だから、どれだけ時間がかかっても、この2年分のメモを一つ一つ紐解いていこうと思っていました。実際、このメモを整理するのに、1か月半もかかってしまいました。最後の方は、頭が痛くなっていて、何が大切なのか分からなくなっていました。

そして、ある出来事をきっかけに「私はカウンセラーになりたい!」という気持ちに気づくのですが、今感じていることは、どんなにいろんなことを試しても、自分のやりたいことは、もう既に出会っていて、一度捨ててしまったものの中にあって、ずっと心の奥底に沈んでいたものでした。

私の場合、もうとっくの昔から惹かれていたもので、でも一度捨てていたから、埋もれて見えなくなっていたという状態でした。それをメモ整理したことで、もう一度掘り起こした感じです。正直、「なんだ、これだったのか…」という気持ちになりました。新しい何かを発見しなくちゃ、まだ見つけていないだけと思っていたけど、本当はずっと心の中にあって、見つかるのをただ待っていたような気がします。

それは、メモ整理をとおして、自分と向き合えたことが大きかったです。

でも、それに気づいたのは、メモ整理だけではなく、好きなこと、自分のやってみたいことに触れたからこそ、わかったことでした。多分、それに触れなければ、私は今でもきっと「まだ触れてないけどきっとあれなんじゃないか?」という想像に浸っていたような気がします。やりたいと思っていたことに実際に触れて、「あーこうゆうものなのか」ということを知って、自分がやってみてどう思ったのか、どう感じたのかを体感することで、はじめて自分に合う合わないがわかりました。

勇気が必要だったけど、仕事をしない期間をつくり、やってみたいことに時間を使ってみるだけでも、私にとって大切な時間になりました。

この1年間、お金をあまり稼いでいない自分に罪悪感を感じていたけど、きっと無駄じゃない時間を過ごしていたのだと思います。

自分が惹かれるものはずっと変わらず、そこにあって、ただただ見つけてくれるまで待ってくれていた。自分自身がそれを認めて、それを受け入れてくれる日を。その時にやっと、自分のやりたいことに出会えるのではないかなと思いました。

私は、カウンセラーになりたい気持ちと、歌うことが好きなことをやっと認められた気がします。

ことのはさら


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