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外部コミュニティーで若手を育てる

英語の先生限定イベント

先日【隣の学校なにしてる?~中学英語授業編~】というイベントが先生シェアハウスわいが舎でありました。

コンセプトとしては、隣の学校ではどのような授業をされているのかお互いに共有しあいましょう。というイベントで、今回は中学校の英語に絞って模擬授業をおこない、ワイワイと意見交換や悩み相談をしました。

このイベントを主催したのは、ベテランの英語の先生です。
少しでも若手の力になりたいと思い今回のイベントを企画してくれました。

普通、先生たち相手に模擬授業をするとなったら、ベテランは若手にやらせようとします。「あなたの良い経験になるから」みたいなことを言って自分が矢面に立つのを避けます。
でも、今回企画をしてくれた先生は自分も模擬授業をされていました。少しでも自分が持っているノウハウを若手の先生に共有したいと思ってくれてのことでしょう。めちゃくちゃ利他的。

ベテランから学べるのは貴重な機会

公立学校において、ここ10年ほど小中の教員の平均年齢が下がっていってます。なぜか高校のみ上がってますが…
【令和元年度の平均年齢】
高校:46.1
中学校:43.6
小学校:42.6

https://www.mext.go.jp/content/20210324-mxt_chousa01-000011646_1.pdf

この平均年齢が果たして高いのか低いのか判断つかなかったのでちょっと調べてみました。
2020年度の東証1部上場企業の平均年齢は41.4歳だそうです。
それから比べると、どの学校種も平均年齢はやや高めなんですね。

ということは、若返りしている事は良いことなんですしょうが、学校によっては20代や30代の先生ばかりでベテランの先生がほとんどいない学校があります。
先輩たちから学びたいと思っていても、その先輩がいない職場があるのです。
そういった職場に勤めている先生からしたら、今回のように外部のベテランの先生から学べるような機会は大変貴重だと思います。
うまくベテランの経験を吸収しつつ、時代に合わせた教育を若手の先生にはしていってほしいです。

外部コミュニティーで若手を育てる

公立学校の先生達はどこの学校に勤務するかは選ぶことができません。新規採用の先生の場合は4月1日に教育委員会に行って初めて所属先の学校を知らされます。メンター的な先生に出会えるかどうかは本当に運次第です。素晴らしい先輩がいる職場で勤務できればとても成長できますが、逆の場合はメンタルがやられてしまったり、自己成長しようとする意欲を阻害されてしまったりする場合もあります。

それってすごくもったいないですよね?

なので、今回のように外部のコミュニティーで若手の先生を育てようとする取り組みはとても素晴らしいんじゃないかと思います。今回のイベントはベテランと若手ががつながるきっかけで、今後何かあったときいつでもベテランの先生に相談できるインフラが整ったように思います。

今後もこういった機会を定期的に持てたらいいですね。あと、他の教科でも先生たちが繋がれる機会を作れたらいいなと思っています。

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