ナラティブにアプローチする
何とも言えないこの気持ち
Facebookや対面での会話など色々なシチュエーションがありますが先生を導く立場にある人が、先生達を批判しているのを聞くと何とも言えない気持ちになります。
なぜなら、自分自身もそうですが、導く立場にある方々も元々は現場の先生であり、学校で職務に当たっていた時の仲間はまだ現場にいるわけです。その人を対象にしているわけではないと思いますが、現場の先生を批判する事は無意識的に過去の仲間をも批判していることもあるんじゃないかと私は思ってしまうのです。まぁ、これはあくまでも私の話しですが。
批判対象になる人は今の時代の流れにキャッチアップ出来てない先生達で、一斉講義型の授業スタイルで子どもたちに知識を教え込んでテストで評価をする授業です。
いつまでも変わらない苛立ち
私がロイロに入社した2015年の時でさえ「アクティブラーニング」という言葉で子ども達が自ら学び取る授業に変えようと多くの教授や先進的な授業をしている先生が言っていました。
ただ、この頃のアクティブラーニングは、グループで話し合ったらそれでいいんでしょ?みたいな授業が多くてお互いの考えが深まるようなになっていないケースが散見されました。そういったことを受けて、2016年に中央審議会答申が出した「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について」で初めて「主体的・対話的で深い学び」の文言が出てきました。(流れが間違っていたらごめんなさい)
これにより、子どもたちが仲間と探求的に学び、対話を通して考えを深められるような授業に変えていく流れが本格化していきます。
つまり、先生を導いていく立場にある方々は、5年以上も前から授業変革を様々な方々に訴えてきているのです。
にもかかわらず、今だに一斉講義型の授業だけをしている人を見ると、なんで何も学ばないんだと苛立ちというか絶望感を感じているのかもしれません。その気持ちすごくよくわかります。
ウェブで調べれば様々な授業事例も載ってますしねぇ。
例えば、こんなのとか。
ナラティブにアプローチ
とはいえ、批判だけしていても、いつまで経っても相手が行動変容をすることはないのもまた事実なので、のこちらのアプローチ方法を変えていく必要があるんだろうと思います。
最近しっくりきているのはナラティブアプローチです。詳細な説明は過去の私のブログをご覧ください。
相手が授業に対してどういったナラティブを持っているのか理解する必要があります。大抵の場合が「教科書記載されている知識量が多すぎて、子どもたちが考える時間が取れない」とか「入試があるので知識をきちんと身に付けさせたいのでグループワークを入れられない」などが多いです。じゃぁ、なんでその理由に固執するのかも聞く必要があるかもしれません。ひょっとしたら、自分たちが思いもよらない理由が隠されているかもしれません。
まず相手との溝に気づき、相手がどんな環境にあるのかまたはどんな言動をしているのか観察し、どんな内容であれば相手が受け入れられるのか、こちら側と相手側の溝を埋める架け橋となるのか解釈し、実際に行動を起こして介入することを何回も繰り返してやっと行動変容が見えてきます。くるはず…
これはものすごく労力がかかることです。
一人一人と向き合って時間を費やす必要があるので。
でも、そうやって丁寧な関わりが今後は重要になってくるのではないかなと思います。
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