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【シニア留学】関わる人が増えれば、見えてくる世界も広がる
母(67歳)は、人生2度目となる短期留学を終え、無事帰国しました。
期間は約2週間、今回の留学先はインドネシアのバリ島です。
今回は母の短期留学を通して感じたことを一部ご紹介します。
出国前の話はこちらのnoteを読んでいただけると嬉しいです。
(ピックアップされたワケでもないのに大勢の方に読んでいただき感謝です。)
帰国して数週間後、離れて暮らす母に「バリの留学、どうだった?」と尋ねると
「I felt like I was dreaming!!」
と英語で返ってきました。
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その様子から、母が現地で楽しんでいた様子がなんだか想像できました。
嬉しそうな声を聞けただけでも私は嬉しかったです。
詳しく聞くと
母:「とにかく楽しかった!行ってよかった。みんなに行かせてもらって本当に感謝している。
短期留学でマンツーマンを望んで行ったけど、予想以上に学校もよかった。スタッフもよかったし、学びの環境が本当によかった。」
昔から、母がなりたいイメージ像には、
「海外旅行と英語を使える自分の姿」
があるそうです。それが、この短期留学で、得られたようです。
母:「初めて行ったとき(昨年ハワイに短期留学)は、一大決心で清水の舞台から飛び降りるくらいの気持ちだった。一度行くとハードルが下がる。現地をよりよく知ることもできる。(授業で学んだ。担当する先生にもよる。)私は、普通の海外旅行より、最近は短期留学の方が楽しく、病みつきになった。短期留学をやってみたいけど勇気がないと悩んでいる人がいたら、自分は思っていたよりハードルが低く感じたので、ぜひおすすめしたい。」
ということでした。
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私は、母が留学までにそれほどの不安と熱意があったとは知りませんでした。
ここからは、留学中や帰国後、母の家族LINEに送ってきたコトバで印象的だったことをいくつか挙げていきます。
大好きがあるってとっても幸せであること。
母の留学中の家族に向けてのLINEで、
母:「大好きがあるってとっても幸せだということ。『大好き』はいっぱい挑戦した中の本のわずか、でも見つけたらとことんやり続けることが心を豊かにしてくれる。私の接する世界がちょっとずつ広がっていくと感じました。
英語のレベルさえ、気持ちの入れ方次第で何歳でも可能。
人はみんなそれぞれ違う、人が生まれながらにしてもっている欲求の強さも内容も人それぞれ違い、それらがその人を作り上げている。
自分を変える必要はない、自分が変えたいと思っている行動があれば訓練していくだけ。
そんなことを多くの同級生に接してあらためて感じました。
自分の大好きを見つけて、大切に磨き続けたいと感じた2週間という短期留学でした。」
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母:「もちろん、自分の好きに突き進むには環境整備が重要。
家族から精いっぱい応援してもらえるように、焦らず、諦めず、より良い人間関係を築いてきました。家族に感謝の言葉をあらためて送ります。」
母は、大好きな英語を、懐かしい風景と出会った仲間たちの中で楽しみ、様々な感情を抱いているんだろうなと感じました。
関わる人が増えれば、見えてくる世界も広がる。
現地の学校で仲良くなった年齢もバックグラウンドも違う人たちとの交流が、また新鮮で楽しく、留学の思い出をさらに色濃くしてくれたようです。
「関わる人が増えれば、見えてくる世界も広がる。」
と、おいしそうな食事や楽しそうな仲間との写真が送られてきました。
ある程度の年齢までだと、「関わる人が増えると…、いや、面倒なことも同時に増えるよ…」と思えますが、人生色々苦労も楽しさも乗り越え70年近く生きてきた人からの言葉には、とても深みを感じます。
同じ留学生の中には、20~40代の人も多かったようです。
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母の留学中のLINEによると
「あちらこちらからやってきた若者たちと接することで、その人が望むこと、欲求、大切にしていることはそれぞれ違い、それがその人を作っている」ということを改めて実感しました。だからこそ、自分との違いを知り、相手を理解して関わることが大切ですよね。
私も『変えられない相手を変えること』をちょっと手放すことで自分自身の人生、生きることが楽になってきましたよ。
若い友達もできてこれからの私の人生を豊かにしてくれることでしょう。
関わる人が増えれば、見えてくる世界も広がる。
その中から好きなこと、興味あることを自分で選んでいきます。」
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先日、小学生の娘と話しているとき、「おばあちゃん(私の母)にたくさんお友達がいるから私うれしい」と言っていました。
私の母のつながりのおかげで、孫にあたる娘も色んな体験ができるんだと。例えばこども園の転入や国際結婚披露宴参加などの記憶をさかのぼっていました。
そして、双方の祖父母のご縁やつながりのおかげでできたことを笑顔で話してくれました。
お友達や知り合いができるためには、みんなそれぞれ楽しんだり、時には勇気を出して動いてきたからかもね。
自分たち両親だけの世界ではなく、祖父母の世界も楽しめている子供への感謝と、そのことに気づく子供の感性に感心しました。
私も最近、「ご縁」でつながり、人脈や仕事が広がることをつくづく感じています。でも、それまでずっと、ちょっとずつですが、笑ったり泣いたりしながら進んできたことは無駄ではなかったようです。周りのサポートに感謝しながら、まずは自分が動くことで、自分の世界が広がるということを感じているところでした。
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好奇心と少しの勇気が英語力UPに寄与
肝心の学校の方ですが、授業の方は、実質7日間×マンツーマン授業6時間の効果は大きかったようです。
1週間を終えた時点で、担任の先生に授業のレベルUPをお願いした母。
真剣に学びに取り組んだ留学期間だったようです。その努力のかいもあってか、英語のレベルがワンランク上がったそう(英語レベルC1に上がった)。
そしてインドネシア人の先生とは、用意してくれたトピックスをいつも離れ、母の興味のある政治と経済の話しをインドネシア人の立場から聞くことができたことも、学びが深まった要因のひとつだったようです。
インドネシア人の先生との交流から、全ての物事には、様々な角度からの見方が存在していることを、改めて興味深く感じたようです。
私たちが見聞きしている世界の物事、気づかないうちに誰かのバイアスを通した情報を、真実として認識しているのかもしれません。
そんなことも、母の話から再認識しました。
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さいごに 私が母の記憶を記録として残しておきたい理由
母は短大の英文科卒業後、すぐ結婚。その後は毎年のように父の転勤で引っ越しがあり、海外も日本も転々としてきた母。
その矢先、乳がん(発見がずいぶん遅かったそう)がわかり、即入院と大手術で奇跡的に治りました。手術後の何年かは母の体調がよくなかった記憶がありますが、次第に仕事をしながら、家族の病気の対応、子育て、最近では、実の両親の介護も始まり、自分のやりたいことをセーブせざるを得ないことも多かったはずです。
そして、母もある年代からは、少しづつ夢に向けて準備をし、今年は無事に短期留学と語学力UPを実現できました。
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母の乳がんがわかったのは、私が当時5歳の時です。今の私の息子の年齢です。そこで母を失っていた可能性もあったのかと大人になってから気づき、身震いしました。今、家族が健康に生活できていることに本当に感謝しています。それと同時に、母がやりたいことも、できるだけ応援したいなと思っています。
母の帰国後、母をとりまく環境も大きく変わりました。そのため、私はこのnoteを出すことにも悩みました。でも、母の楽しかった記憶と挑戦した経験を残すためにも、そして誰かのお役に立てたら嬉しいとこの記事に思い書き残しました。
長くなったので、母のバリ島の留学準備などについては別の記事に書きます。
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