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こどもにやさしいを探したら、みんなにやさしかった話

こどもはおえかきが大好きですよね。
4年前こどもが安心して使えるクレヨンを探していた私が出会ったのは、チョークでした。

それが『キットパス』です。
この商品のすごいところは、紙だけでなく、窓ガラスにもおえかきができるところ。
当時4歳だった長男に渡すと、窓ガラスに盛大におえかきしてくれました。
とってもいい笑顔で。
キットパスは化粧品などにも使われるパラフィンでできていて、まだ幼いこどもに渡しても安心していられるのは、多忙なワーママにはありがたいことでした。
(唯一注意が必要なのは、窓枠を超えておえかきされることでしょうか・・・)

すっかり商品のファンになってしまった私は、HPに載っていたキットパスアートインストラクターの講座も受講してみました。
そこで講師の方に聞いた話に感銘を受け、今度は作っている会社のファンにもなってしまったのです。

日本理化学工業という会社

キットパスを作っているのは、『日本理化学工業株式会社』という会社です。
昭和12年創業で、学校で使われるチョークを作っている老舗企業、なんと国内シェア70%!
ダストレスチョークという商品で、ホタテの貝柱を原料とし、人にも環境にもやさしく、なめらかな書き心地だそうです。
本社は神奈川県川崎市にあり、北海道美唄市にも工場があります。

この会社のすごいところは、知的障がいを持つ従業員が、なんと全体の約7割に達すること。
国が定めた障害者雇用率制度があり、民間企業の法定雇用率は2.3%ですので、民間企業として7割という数字がいかに抜きんでているかがわかりますよね。
当社は昭和35年に2名の知的障がいの方を雇用するところから始まり、すでに半世紀以上障がい者雇用を続けています。
それだけでももちろんすごいことなんですが、さらにすごいのは、働く方々の幸せをしっかり追求していることにあるんです。

働く幸せとは

「導師は人間の究極の幸せは

人に愛されること、

人にほめられること、

人の役に立つこと、

人から必要とされること の4つと言われました。

働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。

私はその愛までも得られると思う。(元会長 大山 泰弘)」

出典:日本理化学工業 障がい者雇用の取り組みについて
https://www.rikagaku.co.jp/handicapped/index.php

これは元会長の大山泰弘氏がお坊さんから聞かされ感銘を受け、当社の石碑に刻まれている言葉です。
障がい者雇用を続ける上でぶつかる困難を、当社はこの言葉を糧にしながら乗り越えてきました。
例えば計算、計測などの能力にばらつきがあるので、視覚的・直観的に同じ・少ない・多いなどを判断できる工夫をすることにより、誰でも同じように能力を発揮できるようにしました。
相手の理解力に合わせることで、できないことを解消していくのですね。
並大抵なことではないだろうと思いますが、日々そのような努力の積み重ねにより、多くの障がい者が長く、やりがいをもって働き続けてきました。
実際、昭和35年に入社したおひとりである林緋沙子さんは、60歳の定年を超え、65歳まで継続雇用で働き続けられたそうです。
当社では60歳を超えても働く知的障がいの方が珍しくなく、これからもきっと増え続けるのでしょう。

みんなにやさしいをめざそう

こどもにやさしいものを探してキットパスに巡り合い、障がい者に、社会にやさしい素敵な企業にたどり着きました。
そんな当社をモデルとした「虹色のチョーク」という作品が、今年の24時間テレビ46スペシャルドラマで放送されるそうです。
きっと素敵なドラマになっていることでしょう。
とても楽しみです。

障がいも含めて多様性を当然のように受け入れる。
働く幸せとは何かを考える。
みんなにやさしい、こんな世界を誰もが望んでいるのではないでしょうか。
もちろん私もそのひとり。
このような社会、企業が増えるように、日本理化学工業にはモデルであり続けてほしい。
だからこれからも私は『キットパス』を、『日本理化学工業』を推していきます。
よっしゃー!働く幸せを噛みしめて、明日も働くぞ!!


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