WBSとは?計画上手になりたい人が知っておきたい5つのメリット
こんにちは!
野見山です。
今回はプロジェクト、通常時の仕事やプライベートの計画で役立つ
「WBSとは?計画上手になりたい人が知っておきたい5つのメリット」
について、書いていきたいと思います。
計画上手になりたい人に少しでも役立つ情報をお届けできればと思います。
■WBSとは
システム導入のプロジェクトや企画型の仕事をしている人では良く聞く言葉かとも思いますが、最初にWBSの定義について、触れておきたいと思います。
WBSとは、プロジェクトの作業や成果物を分解して構造化するもので、作業を分解した計画表のようなイメージです。
出典:システム開発のためのWBSの作り方(日経BP NEXT ICT選書)
仕事で上司から「半年後に新しいアプリをリリースできるようにしてほしい」と頼まれたり、プライベートで友人から「3ヵ月後の結婚式の二次会の企画検討と幹事をお願いしたい」と頼まれたら、何かしら計画を立てて動こうとする人が多いのではないでしょうか。
人によって計画を立てる精度の差こそあれど、計画を実現するために必要な作業の洗い出しや、誰にお願いすべきかなど、検討する場面があるかと思います。
そんな場面で役立つのWBS(Work Breakdown Structure)です。
今回のテーマは分解して構造化するところでもありますが、WBSの要素を分解すると以下の通りです。
■WBS作成のメリット
僕はシステム導入のプロジェクトでほぼ毎日WBS作成や進捗チェックをしていますが、最初のころはWBS作成は苦手でした。
苦手だった理由も、計画を作成するってそれなりに面倒な作業で、それを避けていた自分がいたからですね(笑)。
決まっていない未来のことを計画することは、普段と違う頭の筋肉を使うため疲れることもあります。が、慣れていくと早くできるようになるので、しっかりと身につけておきたいスキルです。
作成するまで(慣れるまで)大変なWBSですが、作成して得られるメリットは多くあります。以下にメリットを紹介していきます。
■①タスクの抜け漏れや重複を把握できる
計画を立てることの意義ですが、作業の抜け漏れや重複を事前に把握できることが1点目にありますね。
作業工程表のようにいつ、だれが、何をするかなどを整理しておくと、自分自身の再チェックにもなりますし、第3者が作業内容をレビューすることで、より正確な計画立てをすることができます。
計画を徐々に精緻化する考え方、「段階的詳細化」は計画上手になりたい人は使いこなしておきたい概念です。
■②計画を明確にすることができる
「計画を明確にすることができる」、何を当たり前なことを書いてるんだと突っ込まれる気もしますが、明確の意味を掘り下げていくと以下の通りです。
・作業可能な単位に分割する
・作業の役割をバイネームで人を割り当てる(≒複数人だと曖昧)
・作業の開始日と終了の予定日を立てる
・作業にかかる工数(時間)を見立てる
■③先々のことを見通せるようになる
WBSの作成になると、先々のことを考える習慣を自然につけることができます。これは上手に仕事を進めていくうえで、重宝するスキルです。
特に多人数で仕事を進めるプロジェクトなどのチームを引っ張っているリーダー(サブリーダー)の人は身につけておきたい目線の一つです。
先々のことを考えられるようになると、例えば以下のようなことが事前に検討できるようになります。
・この作業はあの人が得意だから任せてみよう
・Aの作業を始める前に、Bの作業を終わらせないと待ち時間が発生する
・Cの要件がブレた時に、DやEのリスクが発生するため対策検討が必要
■④作業ボリュームを正確に見通せるようになる
WBSを作業可能な単位にする時、工数を同時に見立てておくことで、工程を終わらせるための総作業のボリュームを正確に見通せるようになります。
根拠なく来月までに20人日(1人月)かかると言っていた作業が、実は作業を積み上げていくと30人日(1.5人月)かかることが分かったり。
こういったことが計画段階でできると、適切なリソース配分(人員アサイン)もできるようになるため、リーダーは持っておきたい目線の一つですね。
■⑤計画の進捗管理ができるようになる
基本的なことですが、やはりこれですね。
正確な計画がないと、進捗管理なんてできないに尽きます。
「予定通り進捗しているか?」
と言われて、常に予定が伸び伸びになっているプロジェクトなどは、WBSを見てみると計画が粗い、というのも良くあることだと思います。
進捗管理するための大前提は、「精度の高い計画がある」ことですので、基本ですがしっかり意識していきたいことです。
■まとめ
今回は「WBSとは?計画上手になりたい人が知っておきたい5つのメリット」というテーマで紹介しました!
計画を立てるのは最初は面倒かもしれませんが、計画上手になると色々な仕事が上手く回るようになると思います。
20~30代でプロジェクマネジメントを学びたい人向けに、プロジェクトマネジメント関係のマガジンに記事を入れているので、そちらも参考までに。
それではまた!
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