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古民家の駐車場を無謀にもDIYで!
我が古民家は犬走りのコンクリートがちょうど車を止められる幅まで拡張されていまして、普段はその犬走りに車を止めています。
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しかし、ここ冬は止められないんですよね。なぜかというとこうなるから!
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ハイエースはキャンピングカー仕様で天井に穴を開けて換気扇をつけてあったり、梁を抜いて天井を高くしてあるので上方向はめっちゃ脆弱です。
2階の屋根からの屋根雪は一発でも当たるとアウト!
そこで雪が降るまでに別の駐車スペースを確保しないといけません。
去年は近くの公共駐車場(元の能登三井駅)に止めていたのですが、ずっとそういう訳にはいかないし、そもそも駐車場は豪雪時の雪捨て場も兼ねているので毎日見に行って除雪車にどかされないように位置を変えなくてはいけないのです。
スペース自体は結構あります。車3台くらいは置けるスペースを古民家探しの条件に入れていたくらいなので。
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しかし、この庭というか、ただの草むらは道路から20cmくらい低くなっていて、しかも100年前は田んぼだったと思われる場所なので、粘土質で水はけが良くなく滑りやすいです。
4WDの車なら、斜めに段差スロープを入れて無理やり乗り越えて道路に出ることもできなくもないですが、うちのハイエースは後輪駆動。雪が降った日にはちょっとの坂でもズルズル滑るので、これを乗り越えることは到底不可能。なので、なんとか20cmかさ増しして沈まない地盤にしないといけません。
11月は本業の講演行脚がハイシーズンで、他にも車検(DIYキャンピングカーなので持ち込んでのユーザー車検です)もあったことから、能登へ戻ったのは12月の初旬。中旬には雪が降ってくるので、慌ててタイヤを交換したらもう寒波の週間予報が…。
ということでもはや外注という選択肢もありません。数日で自力でなんとかするしかない。
ということで、まずは後ろの方の土を持ってきて道路側に詰めるという前近代的な土木工事DIYをやってみました。
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半日かけて高さを増してはみたものの、予想通りというかなんというか土はブカブカで車を乗り入れるまでもなく、これは使えない。
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まあ、ここまではさすがに想定内。この柔らかい土を安定させるために砂利道で使われる安定剤を準備しておりました。
これを埋め込んで更に砂利をかぶせて水はけと、地盤固定をさせようという作戦です。
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打ち込み自体はそんなに苦労しなかったのですが、思っていたよりスパンが広い。しかもふにゃふにゃなのでやっぱりこれでも沈みそうな嫌な予感がすでにしていました。
とはいえ、迷っている時間もないのでとりあえずホームセンターへ行って砂利を仕入れてきます。
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で、300kg撒いてみたものの、なんか焼け石に水な感じに…。
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ホームセンターの往復を何度も繰り返すのは時間もお金もキツイということで、ここで班長さんに聞いといた市内の土木業者さんに電話して砂利を持ってきてもらうことにしました。
今まで撒いた量の5倍となるとだいたい2トントラック満杯くらいかなと。砂利の種類もわからなかったので、「砂利道に敷くやつで安いのお願いします!」って言ったら「ああ、わかりましたー!すぐ持っていきますね!」とびっくりの即答!市内の業者さんはみんなここから仕入れるという会社さんだったので話も納品も早かった。
そして1時間でトラック到着、あっという間にガラガラ~っと降ろしてゆきました。(写真取る暇もなかった)
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すでにこの時点で背中が張っていましたが、もうやるしかありません。砂利山(というかこのサイズは砕石と呼ぶみたい)に登ってひたすら周囲に撒いてゆきます。冬なのにもう汗だくで全部脱ぎたい気分だけど、近所の目があるので踏みとどまってひたすらスコップを動かしました。
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陽もどっぷり沈んだころに(って言っても土運びから数えて作業二日目ですが)ようやく完成!
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そして、恐る恐るハイエースの前足(後輪は駆動輪なので沈むと出られなくなる)を1本だけ踏み入れてみると
15cmは沈みました。もう急いで脱出です。
慌てていて写真はなし!
ということで、目論見は見事に失敗。下の地盤が粘土質で、その上に更に粘土載せたわけだし、砂利も転圧してないので動きまくりでこのままでは使えません。
とはいえども、3日後には雪の予報。結構切羽詰まっていました。
疲労困憊で今にもベッドに倒れ込みそうな身体を支えながら、とりあえず翌日の有休申請をして(空いててよかった!)対策案を考えていたのです。
ということで、長くなったので続きは次回に。
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