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理央のさく詩

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さく詩。 「咲く」ような詩だったり、「裂く」ような詩だったり。 作った詩があつまる場所。
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つないだ

楽園で絶望してる マニキュアの瓶が倒れて 節々が傷み出した 眠いから眠ると眠ってしまったと後悔する ホームが続きすぎて果てが見えない 見えない中にあれ、もうやめようかが残るから それはもう決心なのだね 私は花束をもらうと嬉しいからあなたの気持ちはわかりません 更新しないね

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1週間

星が見えない空でも 月はいてくれる だから祈り続ける   火を青く燃やして 水になりたい   服も髪も色も変わるけど ここにいることは変わらない木を見て光を確認した   金色の月を見た 地上に 土に 足が触れていることを自覚したら 月と対極にいることを理解した   日は繰り返す   私の 誰かの  生となる ******* ブログにのせていた詩を少し加筆して、noteに引っ越しさせました。 画像はキャンバスボードに描いた水彩画です

#SNSがあるから

それは「学校の椅子」って呼ばれてた。  「席」に座る。  懐かしい。 もう、 くじを引いて どこの席になるか 前から何番目か 後ろから何番目か 誰のとなりか ドキドキすることなんてなくなった 今は 指先が画面をたたいて 目に見えない 画面の向こうにいる「誰か」を見つめてる 近くのあの子より 遠くの誰かと 指先が繋がろうとしている ******* 数年前、アーツ千代田3331で開催されていた 「SNS展 #もしもSNSがなかったら」 を見に行った後に

傷ついてる傷ついた

誰も傷つけたくないなんてきれいごとで 私が傷ついてる分 誰かが同じかそれ以上の傷を持ってしまえば 心がスッとなるのか   誰も傷つけたくないということは 誰の心にも残らない 誰にでもいい顔して 誰って「誰」だから誰のこと言ってるのかわからず   あの人ってどんな顔してたっけ   傷ついた分 きっと誰かに傷ついてほしかった ******* 以前にブログにのせていた詩です。noteに引っ越しさせました。

甘ずっぱいの成立

  甘ずっぱいで成立するほど 恋はきれいなものじゃない   考えれば考えるほどわからなくて 疲れた 甘いものがほしい   甘ずっぱいこの飲みもの ミックスって書いてある   私の恋は 数種類の感情どころじゃないミックスだ 味なんてわからない   私の恋を飲みほすのは 私のことなのに不可能だ   あの人が飲みほしてくれたら 私の恋は甘ずっぱいものとして成立するだろうか ******* 以前ブログにのせていた詩を加筆修正したものです。この詩を作ったあと、「嘘つきになりたい

嘘つきになりたい

「疲れると、甘いものが欲しくなるんだよね」 彼女はそう言ってジュースを手にとった   檸檬 いちご   すっぱいものも入ってるその飲みものは 彼女にとって「甘いもの」なんだ   女子って男と比べると すっぱいの平気だよなって思う 男の僕は苦手   「それ、僕も好き。おいしいよね」 と、嘘をつきたい   笑ってくれるかな どんな言葉を返してくれるかな   笑顔が見たくて 僕と話してほしくて 嘘をつきたくなる   現実の僕は 緊張して

僕に会いにきて

僕に会いたいって思って 僕に会いたいって言って 僕に会いたいって聞かせて   僕に会いにきて   僕の空虚 僕の虚しさ 埋めることに必死で 僕の違和感 僕の不快感 なくすことに必死で 苦痛で苦痛で 抜け出すために必死にもがいていたら いつの間にか君が遠くへ行ってしまってた   全てが手探りで 今の全てに抵抗して 君が見えなくなることを 君が遠くへ行ってしまうことを 君がいなくなってしまうことを 考えることすらしていなかった   瞬

ハングリー

オーディションに落ちた 振り分けられてく粒が穴の中に落ちていった お腹すいたな カラフルなんていいながら多数決とってるんだから単色だね。ホワイトボードにカラフルの文字だけ残る。他の色はざーっと消されていった。 単色の中でルールを作って確認して自分で編み上げていったのに大衆的だ きみや君、あなたの手に渡りミントグリーンの布の上にミントの葉っぱが散らばる 器にはバジルの艶がきらめいていた 私は向こう側を意識できていただろうか 私はカラフルなゴミたちの中に放り投げてしまった

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だいすきなげんじょういじ

ぷつり それっきり返答できない 会話 にもならない その場しのぎでやってきたから理由なんぞ持ってないよね 甘ったるく蓄積してヘドロのように こびりついてるの、かわいくない 「本当にもう嫌なの」と 星空を見上げて嘆くあの子 私の目は冷めきっている その冷たい温度が伝わってしまわないかハラハラした おかげで平熱だ あまりにも抑えらんない 私って大人になれないな。相変わらず。 全部、招待したよね 縦を横にしないで今日までお祝いしてたでしょう? 断らず受け入れた。怠慢

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美しいと嘘 本当は怠惰

生まれた気持ち、漂う思い、さまよう言葉を書き出した後に 迷う ことがある 磨きたくなる 研ぎ澄ましたくなる 装飾したくなる 美しくなっていけばいくほど、自分自身から離れていく気がしていく 原石でいい 石でいい、石がいいのだと思うところに 磨くのを放棄した気持ちが押し寄せる そこに1%の怠惰があることを否定できないでいる それでも それでも書くのだけれど。

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綺麗なのは

差し込む光、移動する光を綺麗だと感じる私の心は綺麗だ 綺麗なのだと、信じたい

なにをさがして

何かしたいのにしていたいのに 何をしていいのか何をしたいのかわからない 何もしたくないけど 何もしたくないと思う「今」も「自分」も嫌なんだ 何が今の自分に寄り添ってくれるのだろうかと探している この虚無感の中で

星座にしてあげる

そんな子供のころの話いつまで覚えてるの 子供のしたことなんだからかわいいものでしょう? とかいらないから まだ根に持ってるのと足もとで渦巻く植物に視線があたって水になる 絶対に許さないという憎しみいっぱいの湖が煮こごりになってゼリーのよう この憎しみが重なってミルフィーユのようになったら「かわいい」と形容されるのだろうか 終わりは「終わりだね」と天秤が釣り合わないと訪れないからつづく 僕が私が終わったと思ってたらつづいてるんだよ 渦をほどいて癒すことは求めてない今だ

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ノート

同情と言いなりが一直線上にあるね。笑顔という暴力に笑顔で対抗して生まれたものは何もなかった。 削られて振り向かないでいれば傷はふさがる。 葬られようとした言葉に花束を渡すのも水にひたしてあげるのも全部、ぜんぶ私がやるよ。私が迎えにいくよ。 語り継がれたいのに届かなかったね。受取拒否もできるしクーリングオフもあるから。エピソードとまではいかないけど偏った形にしてあげるよ。殴ってえぐるような筆圧だけど言葉たちは居場所ができて ここにいてもいい? ここで眠ってもいいの? と